文献

J-GLOBAL ID：201002289338437741   整理番号：10A0813903

外輪型錯体におけるキラルクラウンの立体配座

The chiral crown conformation in paddlewheel complexes

著者 (6件)： DEANGELIS Andrew (Brown Lab., DE, USA) ,  BORUTA David T. (Brown Lab., DE, USA) ,  LUBIN Jean-Bernard (Brown Lab., DE, USA) ,  PLAMPIN James N., III (Brown Lab., DE, USA) ,  YAP Glenn P. A. (Brown Lab., DE, USA) ,  FOX Joseph M. (Brown Lab., DE, USA)
資料名： Chemical Communications  (Chemical Communications)
巻： 46  号： 25  ページ： 4541-4543  発行年： 2010年07月07日 
JST資料番号： D0376B  ISSN： 1359-7345  CODEN： CHCOFS  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： キラルな外輪型二核錯体は,二金属外輪をディスクとし,ブロッキング官能基の外輪面に対する方向から,(α,α,β,β),(α,β,α,β),(α,α,α,α)などの複数の立体配座をとり得る。そこで金属,カルボキシラート配位子およびアキシャル配位子の性質を変えることによりtert-ロイシン誘導体化外輪錯体のキラルなクラウン構造について調べた。調製した錯体は,Cu₂(S-PTTL)₄(S-PTTL=N-フタロイル-(S)-tert-ロイシナート)(2),ナフタレン系配位子を持つRh₂(S-NTTL)₄(3),Rh₂(S-PTTL)₄・1,4-ジシアノベンゼンである。得られた錯体についてX線回折により結晶構造を解析し,計算による構造最適化も行った。その結果2,3ではt-ブチル基によりψ角が制限され,クラウンエーテル構造が強化され,競争するα,α,β,β-配置が不安定化することがわかった。Rh₂(S-PTTL)₄・(1,4-ジシアノベンゼン)では,ねじれたクラウン立体配座が観測され,ψ角は実際のクラウン配座よりも約80°ねじれていた。この構造は隣接するフタルイミドとのCH-π相互作用により安定化されていると考えられる。

シソーラス用語： *立体配座 ,  *銅錯体 ,  二核錯体 ,  *ロジウム錯体 ,  X線回折 ,  *結晶構造 ,  クラウンエーテル ,  配位子効果 ,  芳香族ニトリル

分類 (2件)： 遷移金属錯体一般  (CE01040N) ,  遷移金属元素(鉄族元素を除く)の錯体の結晶構造  (BK09030X)

物質索引 (3件)： (2S)-2-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)-3,3-ジメチルブタン酸 ,  (2S)-2-[1,3(2H)-ジオキソ-1H-ベンゾ[de]イソキノリン-2-イル]-3,3-ジメチルブタン酸 ,  1,4-ジシアノベンゼン

タイトルに関連する用語 (3件)： 外輪 ,  錯体 ,  立体配座