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J-GLOBAL ID：201002289620936424   整理番号：10A1048902

職業性全身振動が立位平衡に及ぼす影響:系統的レビュー

The effect of occupational whole-body vibration on standing balance: A systematic review

著者 (3件)： MANI Ramakrishnan (Centre for Physiotherapy Res., School of Physiotherapy, Univ. of Otago, PO Box 56 Dunedin, NZL) ,  MILOSAVLJEVIC Stephan (Centre for Physiotherapy Res., School of Physiotherapy, Univ. of Otago, PO Box 56 Dunedin, NZL) ,  SULLIVAN S. John (Centre for Physiotherapy Res., School of Physiotherapy, Univ. of Otago, PO Box 56 Dunedin, NZL)
資料名： International Journal of Industrial Ergonomics  (International Journal of Industrial Ergonomics)
巻： 40  号： 6  ページ： 698-709  発行年： 2010年11月 
JST資料番号： T0452A  ISSN： 0169-8141  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： オランダ (NLD)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 職業性全身振動(WBV)への暴露が健康に及ぼす悪影響は運転手によく見られる。その労働環境ではWBV暴露による運動感覚と平衡感覚のかく乱があり,これが運転手の職業性腰痛に関与している病因的因子のひとつであろうと特にみなす研究者もいる。本研究の目的は,文献の批判的レビューを実施して,座位の職業性WBVへの暴露が実際のまたは模擬の職業環境で立位平衡能力に影響を及ぼすかどうかを明らかにすることであった。WBV,平衡,職業は,三大領域に関するMeSH用語と特定のキーワードに含まれていた。これらを使用して,以下のデータベースの系統的な検索を行った。すなわち,パブメド,EMBASE(Ovid),メドライン(Ovid),CINAHL(EBSCO),アカデミックサーチ・コンプリート(ASC),AMED,スコーパス,ウェブ・オブ・サイエンス,サイエンスダイレクト,プロクエスト,コクランライブラリー(OVID),IEEEエクスプローラ・プロクエスト・ProQuest論文,グーグルスカラー,ワールドキャットおよび関連会議議事録である。包含基準を満たした5つの論文を質に対して評価した。2つは実際の車両(長距離トラックとブルドーザー)に関して行われた実地調査であり,他の3つは以下の3つの車両の特性をシミュレートする実験室研究であった。すなわち,長距離ダンプ車両,地下鉱山連続往復車,ヘリコプターである。本系統的レビューは,包含した論文の方法論的な質を,高い質の指標となる76±12.3%(範囲59~93%)平均標準偏差で,評価した。5つの論文のうち3つ(実地が2つで実験室が1つ)で,座位WBVが立位平衡能力を低下させる証拠を見いだしていたが,2つの実験室研究はかかる影響を見いだしていなかった。したがって,座位の職業性WBVへの暴露後に立位平衡能力が低下することを示唆する中程度のエビデンスが存在する。 産業への関連性:本系統的レビューから,平衡障害は,座位の職業性WBVへの暴露の直後に存在し,運転手操作者が運転直後の手での資材運搬中に腰痛にかかりやすくなる素因であることが示唆される。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.

シソーラス用語： *振動 ,  平衡 ,  システマティックレビュー ,  運転 ,  職業曝露
準シソーラス用語： 系統的レビュー ,  *全身振動 ,  立位バランス

分類 (2件)： 産業衛生,産業災害  (GB05000S) ,  振動,乗心地  (QG02030D)

タイトルに関連する用語 (5件)： 職業 ,  全身振動 ,  立位 ,  平衡 ,  系統的レビュー