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J-GLOBAL ID：201002290006305882   整理番号：10A0921501

集中荷重を受ける単配筋鉄筋コンクリート造円筒殻の修復耐力

RETROFITTED STRENGTH OF CONCRETE CYLINDRICAL SHELLS REINFORCED WITH SINGLE LAYER UNDER CONCENTRATED LOAD

著者 (2件)： 田中正史 (東海大 大学院総合理工学研究科) ,  眞下和彦 (東海大 工)
資料名： 日本建築学会構造系論文集  (Journal of Structural and Construction Engineering (Transactions of AIJ))
号： 655  ページ： 1681-1689  発行年： 2010年09月30日 
JST資料番号： F0393B  ISSN： 1340-4202  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 鉄筋コンクリート造シェルの設計では,高い耐力を考慮した弾性設計を行うが,損傷による大幅な耐力低下が懸念され,損傷箇所に修復を施した際の安全性を評価することが極めて重要である。本研究においては,損傷規模が拡大した場合に,修復に際して,鉄筋の有無が耐力に及ぼす影響について考察した。特にシェル端部に損傷が発生した場合に焦点をあて,シェル耐力とひび割れ形態の影響から修復改善効果及び破壊形態を明らかにする。本研究では,3種類の修復方法,修復P(損傷領域を除去),修復F(修復Pの後,モルタルを充填),修復S(修復Fの後,炭素繊維シート補強)について検討を実施した。実験的研究及び数値解析が実施された。その結果,次のような知見が得られた。修復部に鉄筋があり,シート補強もある場合,シェルの内面剛性が高まり,板厚変動の影響も受けにくい。修復PとSでは,修復部に鉄筋の有る場合,無い場合よりも塑性変形量の増大が顕著であった。修復部の鉄筋の有無により,シェル中央部の載荷点直下とその近傍でのコンクリート破壊性状に差異があり,その原因をシェルの変形能力の相違から説明し,破壊形態の相違を明らかにした。修復Sは,優れた修復方法であり,高い修復耐力,限定的なひび割れ形態と広範囲の弾性域という構造力学的な特徴が示された。

シソーラス用語： 集中荷重 ,  単一層 ,  配筋 ,  *鉄筋コンクリート構造 ,  *円筒シェル ,  *改修 ,  *耐荷力 ,  模型試験 ,  厚み ,  数値解析 ,  構成モデル ,  解析モデル ,  測定データ ,  予測誤差 ,  軸方向応力 ,  亀裂伝搬 ,  破壊モード ,  耐震補強 ,  荷重-変形関係

分類 (2件)： コンクリート構造  (RA04030A) ,  曲板  (HD03070K)

タイトルに関連する用語 (6件)： 集中荷重 ,  配筋 ,  鉄筋コンクリート造 ,  円筒殻 ,  修復 ,  耐力