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J-GLOBAL ID:201002290110596171   整理番号:10A0127780

亜鉛(II)と比較した微量の銅(II)によるCaCO3スケール形成の防止

Prevention of CaCO3 scale formation by trace amounts of copper (II) in comparison to zinc (II)
著者 (1件):
資料名:
巻: 252  号: 1-3  ページ: 60-65  発行年: 2010年03月 
JST資料番号: B0934A  ISSN: 0011-9164  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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本論分は,水系の過飽和状態のCaCO3/NaCl系および適度な硬度の天然水中におけるカルサイトの沈殿に対する,微量のCu2+イオンの影響について記載する。さらに,CaCO3/NaCl系のCaCO3沈殿に対するZn2+イオンの影響を調査し結果を比較した。結果として生じるCa2+濃度の減少を,電気伝導度とpH値を測定することにより時間の関数として記録した。溶液中に存在する金属種のため2つの競争過程が起こる。中性のCuCO30(aq)とZnCO30(aq)複合体は,CaCO3面の活発な成長サイトの上へ吸着され,それゆえさらなる結晶成長が妨げられる。核生成触媒作用の結果,Cu(OH)2の小片はCaCO3結晶核の加速された形成を引き起こし,それは抑制プロセスに対抗する。Cu2+濃度が1.40mg/Lの場合,Cu(OH)2は,触媒作用による核形成が起きえない安定な結晶性マラカイトに変わった。これは誘導期と抑制の十分な増加の結果となり,一方達成される効率はCu2+濃度2.00mg/Lでは約90%である。Zn2+イオンの添加のため,ZnCO3は沈降しCaCO3の異種の核形成の強力な促進剤として働き,その結果抑制効果に優位に対抗する増進された成長速度を示した。これらの結果は,スケール防止のために銅イオンは亜鉛イオンより効果的であると説明できる。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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用水の化学的処理 
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