抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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画像取得システムに存在する雑音が,センサ応答から撮像された物体の分光反射率の再生などの逆問題の解決に重要な役割を果たすことはよく知られている。通常,行列Wによって復元された分光反射率ベクトルrはr=W
pにより表現される。そこでは,pはセンサの応答ベクトルである。本文では,種々の再生行列Wを用いて復元された分光反射率と実際の分光反射率の平均二乗誤差(MSE)を雑音無依存MSE(MSE
FREE)と雑音依存MSE(MSE
NOISE)に分割する。MSEを二つの項に分割することにより,行列Wの二乗特異値の和により乗算された雑音の分散の推定値として定義される。MSEとMSE
NOISEの増加の関係が,マルチスペクトルカメラによる実験結果とよく一致し,雑音の分散の推定値が種々の行列Wの大きさと同程度であるが,雑音によるMSEの増加が,主に正規化されていない再生行列Wの二乗特異値の和の増加を生ずることがわかる。(翻訳著者抄録)