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J-GLOBAL ID:201002290296659577   整理番号:10A0390090

インジバラ(タナ湖地域,エチオピア高原)からの角閃石胚胎橄欖岩における塩素に富む交代H2O-CO2流体:大陸洪水玄武岩地域のマントルにおける揮発物の性質と進化

Chlorine-rich metasomatic H2O-CO2 fluids in amphibole-bearing peridotites from Injibara (Lake Tana region, Ethiopian plateau): Nature and evolution of volatiles in the mantle of a region of continental flood basalts
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巻: 74  号: 10  ページ: 3023-3039  発行年: 2010年05月15日 
JST資料番号: C0062A  ISSN: 0016-7037  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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インジバラ(エチオピア高原,タナ湖)の第四紀溶岩からの一組のスピネルレールゾライト捕獲岩中の揮発物質胚胎相(流体包有物,角閃石,名目上の無水鉱物)の岩石学及び地球化学研究は,マントル境界域のリソスフェア・マントル中の交代作用に対する圧倒的な証拠を示す。この一組の捕獲岩は,変形した(すなわちプロトグラニュラーから斑岩砕屑組成)Clに富むパーガス閃石レールゾライトから成り,T≦1000°Cで交代している(単斜輝石と角閃石中でLILEとPbに富む)。レールゾライトは塩素に富むH2O-CO2流体包有物を含むが,メルト包有物は含まない。流体包有物は斜方にだけ保存され,一方,オリビンでは,それらはホスト鉱物との激しい相互作用を被っている。交代作用流体組成は,次のように見積もられる。XX(X=CO2)=0.64,XX(X=H2O)=0.33,XNa=0.006,XMg=0.006,XCl=0.018,(塩分=14~10NaCleq.wt.%,aX(X=H2O)=0.2,Cl=4~5mol.%)。流体等容積線は,1.4~1.5GPaすなわち50~54km深(T=950°C)のトラップ圧力に相当する。シンクロトロン源微小赤外マッピング(ELECTRA,トリエステ)は,名目上,無水鉱物中のH2O分帯に対し勾配を示し,粒子境界,粒子内微小断裂沿い,流体包有物周囲のかなりの振幅を有するレールゾライト中の総水量は,およそ150から400ppmまで変化する。交代作用流体相の計算微量元素パターンは,名目上の無水鉱物中のH2Oの分帯と量と結び付けて,大陸リソスフィアで不均質に分布する交代作用Cl及びLILEに富む流体相を説明する。このデータによると,Clに富む水性流体はエチオピア高原下の重要な交代作用剤であり,局部的に橄欖岩中の高い水量を形成し,容易に溶融することができる。交代作用流体相中の高いCl,LILE,Pbは,それらの供給源中の再循環変質海洋リソスフィア成分の寄与を示唆する。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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岩石圏の地球化学一般 
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