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J-GLOBAL ID：201002290321080856   整理番号：10A0498990

フルギドのフォトクロミズムにおける双性イオン状態の重要性: 模倣化合物の設計に対する意義

Significance of a Zwitterionic State for Fulgide Photochromism: Implications for the Design of Mimics

著者 (5件)： TOMASELLO Gaia (Universita degli Studi di Bologna, Bologna, ITA) ,  BEARPARK Michael J. (Imperial Coll. London, London, GBR) ,  ROBB Michael A. (Imperial Coll. London, London, GBR) ,  ORLANDI Giorgio (Universita degli Studi di Bologna, Bologna, ITA) ,  GARAVELLI Marco (Universita degli Studi di Bologna, Bologna, ITA)
資料名： Angewandte Chemie. International Edition  (Angewandte Chemie. International Edition)
巻： 49  号： 16  ページ： 2913-2916  発行年： 2010年 
JST資料番号： H0127B  ISSN： 1433-7851  CODEN： ACIEAY  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： ドイツ (DEU)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： H.G.HellerとS.Oliverは2,5-ジメチル-3-フリルフルギド(FF-3(E))が紫外線(335nm)により閉環してFF-3(C)を生成し,これに可視光(470nm)を照射すると元の開環フルギドFF-3(E)に戻ることを見いだした(1981年)。しかし,その詳細な機構はまだよく分かっていない。本研究ではFF-3の光化学的開環/閉環反応の最小エネルギー経路をCASPT2//CASSCFにより計算した。その結果,FF-3の効率的フォトクロミズムは電子供与性フルフリル基と電子吸引性の酸無水物基の間の双性イオン型一重項励起状態(S₁)の存在及びそのS₁状態と基底状態の円錐型交差に由来することを示した。この計算結果からフリルフルギドのフォトクロミズムを擬した誘導体の設計に関する有用な情報が得られることを示した。

シソーラス用語： *カルボン酸無水物 ,  *酸素複素環化合物 ,  *フォトクロミズム ,  *CASSCF法 ,  密度汎関数法 ,  *光環化 ,  開環反応 ,  双性イオン ,  反応機構 ,  分子設計
準シソーラス用語： *CASPT2法 ,  *フルギド誘導体 ,  時間依存性密度汎関数法

分類 (4件)： 光化学反応  (CB08020F) ,  環化反応,開環反応  (CF02050I) ,  その他の光学的効果  (BM08040H) ,  分子の電子構造  (BH05010Q)

物質索引 (2件)： (8aR)-2,4,8,8,8a-ペンタメチル-8,8a-ジヒドロベンゾ[1,2-b:4,5-c′]ジフラン-5,7-ジオン ,  3-[1-(2,5-ジメチル-3-フリル)エチリデン]-4-(プロパン-2-イリデン)テトラヒドロフラン-2,5-ジオン

タイトルに関連する用語 (6件)： フルギド ,  フォトクロミズム ,  双性イオン ,  重要性 ,  模倣 ,  設計