文献
J-GLOBAL ID:201002290635196492   整理番号:10A0852372

腎細胞硫酸化糖脂質の培地浸透圧依存生合成はMAPKシグナル経路により仲介される

Medium osmolarity-dependent biosynthesis of renal cellular sulfoglycolipids is mediated by the MAPK signaling pathway
著者 (4件):
資料名:
巻: 1801  号: 10  ページ: 1155-1162  発行年: 2010年10月 
JST資料番号: B0207A  ISSN: 0005-2728  CODEN: BBBMBS  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
Verots S3及びVero317細胞は,アフリカミドリザルの腎臓由来原Vero細胞より多くの硫酸化糖スフィンゴ脂質を含有していることを35S硫酸塩による代謝標識により明らかにした。ガラクトシルセラミドスルホトランスフェラーゼ(GST)活性は親細胞よりVerots S3及びVero317細胞でそれぞれ89倍,及び92倍高かったが,分解酵素のアリールスルファターゼAの活性は3細胞全てで変わらなかった。Verots細胞のGST遺伝子転写レベルは,Vero細胞より14.3倍高かった。高浸透圧ストレス下における培養皿への細胞接着は,両変異株で有意に強まった。Verots S3細胞系の中で主な硫酸化糖脂質を,SM4s,SM3,SM2a,SB1aと割当てた。SM3,SM2a及びSB1aへの35S硫酸塩の取込みは培地の浸透圧が上昇するに従い上方調節された。腎細胞における硫酸化糖脂質は,以前に他の細胞系MDCKで示された(Niimura and Nagai,2008)ように,高浸透圧培地に対する膜障壁に寄与した。硫酸化糖脂質合成はp38(MAPK)阻害剤SB203580及び/又はMEK-1/2(MAPKK)阻害剤PD98059,及びチロシンキナーゼ阻害剤ゲニステインにより,いずれも用量依存的に抑制された。更に,MAPK/MAPKK阻害剤の培地への添加は高浸透圧ストレス下のVerots S3細胞の生存性を有意に低下させた。以上の知見から,腎細胞における硫酸化糖脂質合成は培地の浸透圧による腎の浸透圧環境に順応して,MAPKシグナル伝達経路を介して調節されることを示唆した。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (3件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
脂質の代謝と栄養  ,  動物に対する影響  ,  細胞生理一般 

前のページに戻る