文献

J-GLOBAL ID：201002290685679117   整理番号：10A0357021

モーメント理論に基づくクロマトグラフィー挙動の解析に対する新規作戦の開発

Development of New Strategy for Analysis of Chromatographic Behavior on the Basis of Moment Theory

著者 (1件)： MIYABE Kanji (Univ. Toyama, Toyama, JPN)
資料名： Chromatography  (Chromatography)
巻： 31  号： 1  ページ： 1-15  発行年： 2010年03月20日 
JST資料番号： L1501A  ISSN： 1342-8284  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： クロマトグラフィー挙動の解析にモーメント理論を利用した。動力学的及び熱力学的観点からパルス応答(PR)測定の実験データを解析して,逆相液体クロマトグラフィー(RPLC)モードにおけるクロマトグラフ的分離の特徴と機構についての情報を定量的に導いた。特に,表面拡散に関するいくらかの基礎的事項を詳細に検討した。表面拡散が固定相における物質移動に支配的な寄与をし,高い流速で(ファストクロマトグラフィー)カラム効率に顕著な影響を及ぼすためである。高速分離のためのモノリス及びシェルタイプ粒子のような,形状と多孔性に関して異なる構造的特徴を持つ,充填剤に対して,新規モーメント式を開発した。カラム中の分子移動についての動力学的検討のため,及びクロマトグラフィーについての動力学的研究に関連するいくらかの実験技術の開発のために,ピークパーキング(PP)法も利用した。PR及びPP法は互いに相補的である。この2つの方法とモーメント理論の組合せは,クロマトグラフィーにおける物質移動の動力学を研究するための包括的戦略に導く。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *モーメント ,  *逆相HPLC ,  表面拡散 ,  固定相 ,  *物質移動 ,  クロマトグラフ用カラム ,  パルス応答 ,  保持 ,  *分配平衡 ,  エンタルピー ,  活性化エネルギー ,  アルキルベンゼン ,  フェノール類 ,  アルカン ,  芳香族塩素化合物 ,  シクロアルカン ,  芳香族炭化水素 ,  モノリスカラム

分類 (2件)： 液体クロマトグラフィー  (CC04014L) ,  抽出平衡,分配平衡  (CB03030H)

物質索引 (14件)： p-エチルフェノール ,  p-キシレン ,  p-クレゾール ,  エチルベンゼン ,  オクタン ,  クロロベンゼン ,  シクロヘキサン ,  トルエン ,  ヘキサン ,  ヘプタン ,  ベンゼン ,  ペンタン ,  4-ブチルフェノール ,  4-プロピルフェノール

引用文献 (57件)：

• GIDDINGS, J. C. Principles and Theory. 1965
• KIRKLAND, J. J. Modern Practice of Liquid Chromatography. 1971
• GUIOCHON, G. Fundamentals of Preparative and Nonlinear Chromatography. 1994
• RUTHVEN, D. M. Principles of Adsorption & Adsorption Processes. 1984
• SUZUKI, M. Adsorption Engineering. 1990

タイトルに関連する用語 (7件)： モーメント ,  理論 ,  クロマトグラフィー ,  挙動 ,  解析 ,  作戦 ,  開発