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J-GLOBAL ID：201002290731134490   整理番号：10A0637281

Y-TZPセラミックスの低温劣化と生物医学特性

LOW TEMPERATURE DEGRADATION AND BIOMEDICAL PROPERTIES OF Y-TZP CERAMICS

著者 (5件)： TANAKA Yumi (Tokyo Medical and Dental Univ.) ,  UKAI Nami (Tokyo Medical and Dental Univ.) ,  UKAI Nami (Tokyo Univ. Sci.) ,  NISHIO Keishi (Tokyo Univ. Sci.) ,  YAMASHITA Kimihiro (Tokyo Medical and Dental Univ.)
資料名： Ceramic Engineering & Science Proceedings  (Ceramic Engineering & Science Proceedings)
巻： 29  号： 7  ページ： 239-248  発行年： 2009年 
JST資料番号： E0760B  ISSN： 0196-6219  CODEN： CESPDK  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 3mol%イットリア安定化正方晶ジルコニア(Y-TZP)の粉末を加圧成形して,厚さ1.2mmのディスクを作り,1350°Cで1h焼結した。これを2枚の白金板の間に挟み300°Cで,10V/cmの直流電場で30分分極して,ディスクの各面を正と負に帯電させた。別に未分極の同様のディスクも用意した。これらのディスクを95°Cの5M NaOH中に24h保持したのち,各面の化学結合状態をXPSとXRDで分析した。通常期待されるXPSピークのほかに,正に帯電した側の表面には,他の表面より大きいSi2pのピークが観察された。これは,アルカリ処理中に,容器から少量のケイ酸塩イオンが正に帯電した表面に供給された結果と考えられる。アルカリ処理後の試料の単斜晶変態の比を比較した結果では,正に帯電した表面ではこの比が他より小さくなった。珪酸塩の存在が,Y-TZPの,この低温劣化を抑制したものと考えられる。また,これらの試料を正常の1.5倍の濃度の人工体液に7日浸漬した際に生成したアパタイトの析出量も,正に帯電した表面では特に多かった。これも同様の理由によると考えられる。

シソーラス用語： *バイオセラミック ,  *イットリア含有正方晶ジルコニア多結晶 ,  セラミック ,  酸化イットリウム ,  酸化ジルコニウム ,  部分安定化ジルコニア ,  圧粉 ,  焼結 ,  焼結体 ,  電気化学的分極 ,  アルカリ処理 ,  水酸化ナトリウム ,  水溶液 ,  体液 ,  生物活性 ,  ヒドロキシアパタイト ,  析出 ,  *劣化 ,  低温 ,  燐灰石
準シソーラス用語： イットリア安定化ジルコニア ,  人工体液

分類 (2件)： セラミック・磁器の性質  (YC03030G) ,  医用素材  (GA05040H)

タイトルに関連する用語 (4件)： Y-TZP ,  セラミックス ,  低温劣化 ,  生物医学