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J-GLOBAL ID：201002291000871084   整理番号：10A0452746

騒音研究の最前線

著者 (1件)： 河内啓二 (東大)
資料名： 航空環境研究  (Journal of Aviation Environment Research)
号： 14  ページ： 3-7  発行年： 2010年03月31日 
JST資料番号： L3139A  ISSN： 1342-744X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 航空機の騒音の低減に向けて,ターボファンエンジンのバイパス比率の向上や,ファンの設計改善,ダクトの吸音性能の向上が静音化に大きく寄与して,一定の成果を得ている。本稿は,次の課題となる空力騒音の低減について,音源,運航による低減対策,ヘリコプタ騒音,渦干渉音の対策に関する研究動向を解説する。音源が,Lighthillの古典的音響伝播の方程式をもとに,物体の運動による生ずる空気の動きによる音源および,物体表面に生ずる圧力と年勢力の変動による音源を説明した。後者は航空機の着陸装置の円柱構造から発する剥離渦の音に該当する。運航による騒音低減としては,燃費低減を目的として連続降下方式(CDA)によるアプローチにより副次的に実現が期待される。ヘリコプタ騒音はブレードと翼端渦との干渉が大きな音源で,ブレード翼端から噴流を吹き出し,翼端渦の位置を変化させる方法や,ブレードにアクティブフラップを付けて,半径方向の揚力分布を変化させ,翼端渦の位置と強さを変化させる方法などが研究されている。

シソーラス用語： *航空機騒音 ,  バイパス比 ,  ターボファン ,  ダクト ,  音波伝搬 ,  飛行経路 ,  翼 ,  *騒音抑制
準シソーラス用語： ブレード渦干渉 ,  *騒音低減 ,  連続降下方式

分類 (1件)： 航空機騒音  (TE01020I)

引用文献 (4件)：

• Lighthill, M. J.: On Sound Generated Aerodynamically. I. General Theory. Proc. of Royal Society London, A211, pp564-587, 1952.
• Ffowcs Williams, S. E. and Hawkings, D. L.: Sound Generation by Turbulence and Surfaces in Arbitrary Motion. Philos. Trans. Royal Society London, A264, No.1151, pp321-342, May, 1969.
• Hoerner, S. F.: Fluid-Dynamic Drag, Published by the Author, 1958.
• 航空輸送技術研究センター: Tailored Arrivalに関する調査研究報告書、平成21年。

タイトルに関連する用語 (2件)： 騒音 ,  研究