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J-GLOBAL ID：201002291022132382   整理番号：10A0508051

ハタザオ(Arabidopsis halleri ssp. gemmifera)によるカドミウム含有土壌の浄化技術について

著者 (2件)： 谷茂 (農業・食品産業技術総合研究機構 農村工研) ,  亀山幸司 (農業・食品産業技術総合研究機構 農村工研)
資料名： 地球環境  (Global Environmental Research)
巻： 15  号： 1  ページ： 55-62  発行年： 2010年 
JST資料番号： L3597A  ISSN： 1342-226X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： カドミウム汚染土壌の浄化対策として,ハクサンハタザオを利用した浄化技術の現状について解説した。ハクサンハタザオは,鉱山跡地周辺のスクリーニングによって見出したカドミウムを高濃度に蓄積できる植物である。この技術はファイトエクストラクション法と呼ばれ,土壌中の重金属を植物の地上部に吸収,蓄積させた後,地上部を収穫,処理する。ポットを用いた室内試験および屋外試験圃場での試験結果からハクサンハタザオが対処できる土壌中のカドミウム含量を設定した。次にFreundlich型モデルを適用して土壌のカドミウム含有量から収穫物のカドミウム吸収量を予測する算定式を確立し,浄化に必要な期間を算定した。その結果,ハクサンハタザオによる浄化技術は低濃度のカドミウム汚染土に対して適用できる可能性が示唆された。

シソーラス用語： *重金属汚染 ,  *土壌汚染 ,  *ファイトレメディエーション ,  解析モデル ,  吸着平衡 ,  Arabidopsis ,  鉱区 ,  黒ぼく土 ,  アブラナ科 ,  セル成型苗 ,  圃場試験 ,  ポット試験
準シソーラス用語： Freundlichモデル ,  *カドミウム汚染 ,  *ハクサンハタザオ ,  プラグ苗 ,  鉱山地区

分類 (4件)： カドミウムとその化合物  (SB05022I) ,  土壌汚染  (FB04100T) ,  物質の代謝  (EH02050Q) ,  植物学研究法  (EH01020C)

引用文献 (21件)：

• 環境省水・大気環境局 (2009) 平成17年度農用地土壌汚染防止法の施行状況. http://www.env.go.jp/water/dojo/nouyo/jokyo_h17.pdf
• 農林水産省消費・安全局 (2009) コーデックスの基準値. http://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/kome/k_cd/kizyunti/pdf/B200.pdf
• 厚生労働省 (2009) 薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会食品規格部会資料. http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/01/s0114-10.html
• 谷 茂・竹中千里・久保田 洋・岡本太郎・矢島 聡・佐竹英樹・近藤敏仁・北島信行・永島玲子 (2003) 被汚染媒体からの汚染質除去方法. 特願2003-361437.
• 栗原宏幸・渡辺美生・早川孝彦 (2005) カドミウム含有水田転換畑におけるケナフ (Hibiscus cannabinus) を用いたファイトレメディエーションの試み. 日本土壌肥料学雑誌, 76(1), 27-34.

タイトルに関連する用語 (4件)： Arabidopsis ,  カドミウム ,  土壌 ,  浄化