抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2001年に日本航空(JL)と,日本エアシステム(JD)の経営統合計画(以下「JJ統合」)が発表され,2003年4月に路線統合した。本稿では,JJ統合前から,国内線の約半分のシェアを占めてきた全日本空輸(NH)がリーダー,JLとJDをフォロワーとしたシュタッケンベルク競争が転回された可能性を明示的に検証する。日本の国内航空輸送の市場構造について,各航空会社が数量競争を実施していると仮定し,推測的変動を計測した。総費用関数を13個の変数の関数として推計した。推測的変動の計測の結果,想定した可能性が裏付けられた。また,理論的運賃指標の算出と競争構造の検証の手法によっても,このことが確認された。また統合後は,NHとJJによるクルーノー競争が展開されてきた可能性があることを示した。