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J-GLOBAL ID：201002291630376782   整理番号：10A1017563

酸化染毛剤による白髪と黒髪の染色性と毛髪金属との関連について

The Dyeing Mechanism of Oxidative Hair Color in White and Black Human Hair

著者 (7件)： 今井健仁 (ホーユー 総合研) ,  今井健仁 (愛知医大 医) ,  丹羽正直 (ホーユー 総合研) ,  川村秀登 (愛知医大 医) ,  梅村知也 (名古屋大 大学院工学研究科) ,  木村勝 (愛知医大 医) ,  中野隆 (愛知医大 医)
資料名： 日本化粧品技術者会誌  (Journal of SCCJ)
巻： 44  号： 3  ページ： 208-215  発行年： 2010年09月20日 
JST資料番号： S0078A  ISSN： 0387-5253  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ヘアカラーによる染毛機構について同一人の黒髪と白髪を用いて検討した。ICP-MSにより白髪と黒髪の金属量を比較すると,白髪のほうが金属量は少ない傾向を示した。これはTEMおよびEDS-TEM観察結果から,白髪では毛髪における主要な金属保有構造であるメラニン顆粒がほとんどないためと考えられた。さらに本研究の結果は過酸化水素の非存在下における酸化染料モノマーの毛髪への浸透速度,および過酸化水素の存在下または非存在下における直接染料の浸透速度は白髪と黒髪で変わらないことを示した。また,過酸化水素の存在下では金属含量の多い黒髪のほうがはるかに酸化染料モノマーによる染色効果が高かった。遷移金属は過酸化水素の酸化反応の触媒として作用すると考えられている。以上のことから過酸化水素の存在下における酸化染料による白髪と黒髪における染毛効果の違いは,毛髪中の金属量,すなわちメラニン顆粒の量的差に起因するものと考えられる。(著者抄録)

シソーラス用語： *染毛剤 ,  *直接染料 ,  *染料 ,  金属イオン ,  頭髪 ,  過酸化水素 ,  染色 ,  *酸化染料
準シソーラス用語： 黒髪 ,  染毛 ,  白髪

分類 (1件)： 化粧品  (YG03030S)

物質索引 (5件)： メラニン ,  4-[(4-アミノフェニル)イミノ]-3-ヒドロキシ-2,5-シクロヘキサジエン-1-オン ,  6-(4-アミノフェニルアミノ)-4-[(4-アミノフェニル)イミノ]-3-ヒドロキシ-2,5-シクロヘキサジエン-1-オン ,  1-(2-ヒドロキシエチルアミノ)-2-ニトロ-4-[ビス(2-ヒドロキシエチル)アミノ]ベンゼン ,  4-ニトロベンゼン-1,2-ジアミン

引用文献 (15件)：

• 中西文雄, フレグランスジャーナル, 29, 39-45(2001)
• 尾関宏之, フレグランスジャーナル, 32, 31-36(2004)
• L. J. Wolfram, K. Hall, I. Hui, J. Soc. Cosmet. Chem., 21, 875-890(1970)
• A. Kuzuhara, Biopolymers, 81, 506-514(2006)
• H. Isoyama, T. Uchida, K. Oguchi, C. Iida, G. Nakagawa, Anal. Sci., 6, 385-388(1990)

タイトルに関連する用語 (4件)： 酸化染毛剤 ,  白髪 ,  染色性 ,  毛髪