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J-GLOBAL ID:201002291656830252   整理番号:10A0487974

重要性が増してきた二次電池技術の最前線

Trend and Application of Lithium Secondary Batteries
著者 (1件):
資料名:
巻: 130  号:ページ: 280-284 (J-STAGE)  発行年: 2010年 
JST資料番号: F0011A  ISSN: 1340-5551  CODEN: DGZAAW  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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本稿では,最近の二次電池の開発,適用状況と寿命への影響因子について,リチウムイオン電池を中心に解説した。最近,コードレス情報機器用の電源として,二次電池とりわけリチウムイオン電池の役割が大きくなっており,従来のニッケルカドミウム電池やニッケル水素電池に代わり市場を拡大してきた。その最大の理由は,軽量・コンパクトさにある。指標となるエネルギー密度も向上し,単セルベースで250Wh/kg,700Wh/l超の高エネルギー密度化に達している。また,メモリ効果がなく,自己放電量が少ないこと(10%/月以下)も大きな利点である。一方,HEV用には,主にニッケル水素電池が用いられている。リチウムイオン電池は,近年の人出力特性向上に伴い,HEV用途への適用が検討されている。特に,PHEV搭載用電池としては,高エネルギー密度,高入出力密度を要求されるため,リチウムイオン電池の採用が検討されている。しかし,リチウムイオン電池の入出力特性は充電状態に依存し,低充電状態では出力特性が低下するため,電池にとつて厳しい運転条件となる。組み込まれる機器により二次電池の運転モードは異なるため,それぞれについて寿命判定基準が必要となる。二次電池に要求される寿命には,サイクル寿命と保存寿命がある。サイクル寿命は,電池交換不要の前提で,総走行距離/1充電走行距離で得られ,おおよそ500~1000サイクルとなる。高い運転温度,高い運転電圧範囲においてサイクル特性は低下する。低電圧領域を使用する完全放電(使い切り)と,満充電を避けることが長寿命化につながる。リチウムイオン電池を満充電にせずに約80%程度までの充電に留める充電条件として,電池の長寿命化を図る製品も発売されている。保存寿命特性も,サイクル特性と同様に,高充電状態,高い環境温度で容量・入出力低下が大きくなる。したがって,リチウムイオン電池を採用する機器を長期間使用しない場合などは,できる限り低い充電状態・低温環境下で保管するのが望ましい。
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分類 (1件):
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二次電池 
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