抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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中国においては,2010年の洪水期には洪水災害が全国規模で発生し,全国40箇所の大河川において,既往最大の洪水量を記録した。長江本川の三峡ダムは,2008年8月にダム堤体,発電設備及び水運設備がすべて完成し,全26基の発電機の稼働が開始している。ダム上流の124万人の住民移転も完了している。2010年洪水期における三峡ダムへの最大流入量は70.000m
3/Sに達し,建設開始以来最大量を記録した。このとき,三峡ダムは,ピークカットし下流への流入量を41.000m
3/Sに調節した。長江水利委員会は,この洪水調節により下流の水位低下効果があり,警戒水位を超えたのは1部の区間のみであったと報告している。一方,全国規模では今期の洪水により小型ダム8基が決壊しており,危険ダムの補強工事が急がれている。