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J-GLOBAL ID:201002292259258689   整理番号:10A0703494

Ins(1,4,5)P3はMDCK細胞から抽出した小胞体においてホスホクレアチン/クレアチンキナーゼを介してATPの蓄積を促進する

Ins(1,4,5)P3 facilitates ATP accumulation via phosphocreatine/creatine kinase in the endoplasmic reticulum extracted from MDCK cells
著者 (7件):
資料名:
巻: 397  号:ページ: 465-469  発行年: 2010年07月02日 
JST資料番号: B0118A  ISSN: 0006-291X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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これまで,単離小胞体(ER)におけるATPの含量と蓄積について殆ど理解されていない。最初に我々は,電子顕微鏡法とウェスタンブロット法を用いて,MDCK細胞から抽出した標本が小胞体(ER)であることを確認した。抽出したER中のATP量を,ERを充填した限外濾過スピンカラムの遠心後の濾液で測定した。3日の凍結後のER標本(5μg)を細胞内培地(ICM),0.1%Triton Xそして超純水に懸濁した時,UPW中のER由来のATP量が最も高く,ICM中の対照のそれと比較して10倍以上であった。このことはUPWがER膜を破壊する最も効果的なツールであることを示す。新鮮なERのホスホクレアチン(PCr)/クレアチンキナーゼ(CK)を含むICM中で10分培養後,遠心により得られた濾液のATP量は対照(no PCr/CK)のそれと変わらなかった。しかし,UPWに懸濁したER(PCr/CK処理した)の二回目の遠心由来の濾液中のATP量は対照に比べ10倍以上になった。1μMイノシトール(1,4,5)三リン酸(Ins(1,4,5)P3)を培地(PCr/CKを伴うICM)に加えたとき,二回目の遠心後の濾液のATP量はさらに約3倍増した。この増強はICMからのCa2+の除去や,Ca2+-ATPアーゼ阻害剤であるタプシガルジンの添加により殆ど打ち消されたが,Ins(1,4,5)P3受容体アンタゴニストである2-APBおよびヘパリンによっては打ち消されなかった。培地(PCr/CKを伴う)への500μMアデノシンの投与はER中のATPの蓄積を増強できなかった。これらの発見はERは本来ATPを含み,ERのATPの蓄積はPCr/CKやIns(1,4,5)P3により促進されることを示唆する。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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