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J-GLOBAL ID：201002292580594267   整理番号：10A1532800

肝臓特異的なピルビン酸デヒドロゲナーゼ複合体の欠損は脂肪組織の脂質生成を上方制御し,末梢のインスリン感受性を改善する

Liver-Specific Pyruvate Dehydrogenase Complex Deficiency Upregulates Lipogenesis in Adipose Tissue and Improves Peripheral Insulin Sensitivity

著者 (6件)： CHOI Cheol Soo (Yale Univ. School of Medicine, CT, USA) ,  GHOSHAL Pushpankur (State Univ. New York, NY, USA) ,  SRINIVASAN Malathi (State Univ. New York, NY, USA) ,  KIM Sheene (Yale Univ. School of Medicine, CT, USA) ,  CLINE Gary (Yale Univ. School of Medicine, CT, USA) ,  PATEL Mulchand S. (State Univ. New York, NY, USA)
資料名： Lipids  (Lipids)
巻： 45  号： 11  ページ： 987-995  発行年： 2010年11月 
JST資料番号： B0873A  ISSN： 0024-4201  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： ドイツ (DEU)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ピルビン酸デヒドロゲナーゼ複合体(PDC)は脂質合成およびグルコース恒常性において重要な機能を有していることが知られている。本研究では,新たに開発した肝臓特異的なPDC欠損のマウスモデルを用いて,脂質代謝と糖代謝におけるPDCの役割について検討した。肝臓特異的Pdha1ノックアウト(L-PDHKO)マウスの肝臓では,in vitroにおいて脂肪酸へのグルコース炭素の取り込みは認められなかった。一方,精巣上体の脂肪組織では,脂肪合成能が代償性に増加することが観察された。L-PDHKOでは脂肪と除脂肪体重の両方が有意に減少したが,これは総エネルギー消費量の増加により説明されると推定された。正常血糖高インスリンクランプ法で測定した肝臓と末梢の両方のインスリン感受性は,L-PDHKOマウスにおいて改善された。以上より,肝臓における脂肪合成のためのPDCの必須の役割と,肝臓でのPDC活性の消失を代償するための肝臓と脂肪組織における脂肪代謝およびグルコース代謝の特異的適応が示された。

シソーラス用語： *ピルビン酸デヒドロゲナーゼ ,  肝臓 ,  脂肪組織 ,  リポゲネシス ,  *感受性 ,  糖質代謝 ,  精巣上体
準シソーラス用語： 脂質合成 ,  *インシュリン感受性 ,  糖代謝 ,  グルコース代謝

分類 (1件)： 代謝一般  (EB05030X)

タイトルに関連する用語 (7件)： 肝臓 ,  ピルビン酸デヒドロゲナーゼ複合体 ,  欠損 ,  脂肪組織 ,  脂質生成 ,  上方制御 ,  インスリン感受性