抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
従来の雨水計画による整備は費用と時間がかかり,ピンポイントで早期解決が求められる浸水対策には馴染まなくなってきている。このような背景から2009年に改定された「下水道施設計画・設計指針と解説」においては[雨水排除計画」が「雨水管理計画」に改められ,雨に強い町づくりの実現に向け,段階的整備が可能で早期に効果を発現できる,より効果的な対策の計画が求められている。効率的な対策手法は,「既存施設の稼働率をできるだけ高めること」であり,貯留施設を計画し,ピークカット貯留した雨水を時間差で放流するとか,ネットワーク管により隣接排水系統どうしの能力超過分を相互融通した場合にも,時間的・空間的に稼働率を高めることができる。このような対策手法は,対策費用を劇的に抑制できる可能性がある。効果的な対策立案にはシミュレーションが可能な流出解析モデルの活用が望まれる。モデル流域における検討ケースを用いて経済性を検証した。また,各検討ケースに,超過降雨として時間降雨70mmを与えた場合の浸水シミュレーションを行なった。