抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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労働集約型の兵庫県豊岡市の鞄産業の産地構造の変容と事業所の対応について考察した。豊岡の鞄産業と先行産業である杞柳産業との関係,その地域の概要を述べ,中小零細企業の集積,産地内における分業体制下の大量生産,そして1990年代以降の安価な海外製品,少量多品種生産への対応といった変遷を説明した。従来の産地構造を詳述し,アンケート調査と聞取調査を行い,産地問屋,製造業者,材料業者,下請け業者・内職,各階層毎の対応,中でも製造業者においては,OEMのY社製品生産型,市場開拓型,産地問屋依存型に類型化して,その対応と現状を詳細に分析した。地域ブランド「豊岡鞄」,Y社製品で培われた技術力・知名度などの活用による生残り,厳しい現状から廃業といった将来の方向性も明示した。