抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
「人間の感覚」と「都市空間」を対応させる図式という命題に関して,「記述」の方法について論述する。1)エルンスト・マッハの一元論から言えば,「人間の感覚」と「都市空間」が同じ内容を指し示しているとする考え方は一つの出発点である。ビトゲンシュタインの「世界は事実の総体であって,事物の総体ではない」というテーゼからは,世界を記述するとき「世界は事実の総体」になるのである,ということが導かれる。2)現象学においては余りに多くの事を記述しようとし過ぎたため,言語の限界を示した。リーマンは「空間は便宜的な解釈である」という,空間の「記述について示唆するような発言をしている。3)記述方法として,ア)場は時間にどのような変化をし,どのように記述されるか,イ)人が場を横切る(travering)時,変動する場を横切るため,実験するならば人間の感覚を排除した自動計測装置化されたシステムを用意しなくてはならない。4)都市計画学,建築計画学では,現代幾何学を理解することによって,新たな記述の方法が生まれる可能性がある。