文献

J-GLOBAL ID：201002293627376065   整理番号：10A0874754

Ae₃を越す温度で熱間変形した0.036%Nbオーステナイト中のフェライト変態

The Ferrite Transformation in Hot Deformed 0.036% Nb Austenite at Temperatures Above the Ae₃

著者 (2件)： BASABE Vladimir V. (Dep. of Metals and Materials Engineering, McGill Univ.) ,  JONAS John J. (Dep. of Metals and Materials Engineering, McGill Univ.)
資料名： ISIJ International (Iron and Steel Institute of Japan)  (ISIJ International (Iron and Steel Institute of Japan))
巻： 50  号： 8  ページ： 1185-1192 (J-STAGE)  発行年： 2010年 
JST資料番号： F0100A  ISSN： 0915-1559  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 2%H₂-Arガス雰囲気中で温度領域816~896°Cにわたり,0.036%Nbマイクロアロイド鋼をねじり変形させた。0.5~5.0歪を0.04と0.4s^-1の歪速度で適用した。実験パラメータを変化させ,Ae₃以上の温度での動的変態(DT)によるフェライト形成への歪,歪速度と温度の効果を研究した。DTによるフェライト形成についての臨界歪は0.5であり,その体積分率は歪とともに増大したが,歪速度は殆ど影響しなかった。また,適用歪は時間よりはるかに大きい影響を変態に与えることが観察された。2~3.5μm寸法の平均フェライト結晶粒が形成され,変態温度とともに,そして,歪速度減少とともに寸法は増大した。普通C鋼挙動との比較では,ニオブ添加がかなり逆変態を遅くするのが目立った。逆変態では2つ段階が検出された。1)段階Iで逆変態では初期等温保持の200秒間中では,変形誘起フェライトはかなり安定していた。2)段階IIでは保持200秒間後に,逆変態が開始し約400秒間後に完了した。これらの実験の結果は不均質に分布した転位の貯蔵エネルギー(即ち剪断バンドと亜粒界内のエネルギー)が「非平衡性」変態などの3駆動力を供給するとの見解を裏付けていると考えられる。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *マイクロアロイド鋼 ,  *ねじり変形 ,  歪速度 ,  体積率 ,  転移温度 ,  ニオブ添加合金 ,  逆変態 ,  *フェライト組織 ,  *高温変形 ,  オーステナイト ,  *相変態
準シソーラス用語： 体積分率 ,  変態温度

分類 (1件)： 変態組織,加工組織  (WB01030N)

引用文献 (14件)：

• 1) Y. Matsumura and H. Yada: Trans. Iron Steel Inst. Jpn., 27 (1987), 492.
• 2) H. Yada, Y. Matsumura and T. Senuma: Proceedings of the 1st Conference on Physical Metallurgy of Thermomechanical Processing of Steels and Other Metals (THERMEC-88), ed. by I. Tamura, The Iron and Steel Institute of Japan, Tokyo, (1988), 200.
• 3) Y. Chen and Q. Chen: J. Iron Steel Res. Int., 10 (2003), 46.
• 4) M. Tong, J. Ni, Y. Zhang, D. Li and Y. Li: Metall. Mater. Trans. A, 35A (2004), 1565.
• 5) N. Xiao, D. Li and Y. Li: TMS, Supplemental Proc., Vol. 2, Materials Characterization, Computation and Modeling, (2009), 87.

タイトルに関連する用語 (2件)： オーステナイト ,  フェライト変態