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J-GLOBAL ID：201002293650380193   整理番号：10A0579648

コオロギ麻痺ウイルスは,ショウジョウバエのArgonaute2に対抗し,抗ウイルス防御を変調する

Cricket paralysis virus antagonizes Argonaute 2 to modulate antiviral defense in Drosophila

著者 (10件)： NAYAK Arabinda (Univ. California, California, USA) ,  BERRY Bassam (Inst. Pasteur, Paris, FRA) ,  TASSETTO Michel (Univ. California, California, USA) ,  KUNITOMI Mark (Univ. California, California, USA) ,  ACEVEDO Ashley (Univ. California, California, USA) ,  DENG Changhui (Univ. California, California, USA) ,  KRUTCHINSKY Andrew (Univ. California, California, USA) ,  GROSS John (Univ. California, California, USA) ,  ANTONIEWSKI Christophe (Inst. Pasteur, Paris, FRA) ,  ANDINO Raul (Univ. California, California, USA)
資料名： Nature Structural & Molecular Biology  (Nature Structural & Molecular Biology)
巻： 17  号： 5  ページ： 547-554  発行年： 2010年05月 
JST資料番号： W0637A  ISSN： 1545-9993  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： Drosophila melanogaster Cウイルス(DCV)感染の宿主致死効果は低いのに対して,密接に関連するコオロギ麻痺(cricket paralysis)ウイルス(CrPV)感染は宿主に致命的である理由の解明を企図して,CrPVがショウジョウバエの免疫系を妨害する機構を調べた。DCVとCrPVは,互いに異なる戦略により,宿主RNA干渉(RNAi)防衛マシーンを変調しており,DCV RNA干渉サプレッサーが長二本鎖RNAに結合し,エンドヌクレアーゼDicer2によるプロセッシングを防止しているのに対して,CrPVサプレッサーはエンドヌクレアーゼArgonaute2(Ago2)に結合して,miRNA-Ago1-仲介サイレンシングに影響を及ぼすことなくAgo2活性を阻害することが分かった。DCVまたはCrPVのRNA干渉サプレッサーを発現する遺伝子組換えシンドビスウイルスを用いる実験から,RNA干渉サプレッサーは昆虫中で毒性因子として機能すると結論した。

シソーラス用語： *昆虫ウイルス ,  *タンパク質 ,  siRNA ,  シンドビスウイルス ,  *RNA干渉 ,  ウイルス感染 ,  致死作用 ,  *RNアーゼ ,  *エンドヌクレアーゼ ,  *RNAウイルス ,  培養細胞 ,  拮抗作用 ,  抗ウイルス作用 ,  酵素阻害 ,  病原性 ,  *Argonaute2蛋白質 ,  S2細胞 ,  *ジシストロウイルス科 ,  ショウジョウバエ属 ,  マイクロRNA ,  *微生物 ,  *遺伝 ,  ハエ目 ,  無脊椎動物
準シソーラス用語： ショウジョウバエ ,  *Dicer ,  miRNA ,  キイロショウジョウバエCウイルス ,  *コオロギ麻痺ウイルス

分類 (1件)： 微生物感染の生理と病原性  (EG03053T)

タイトルに関連する用語 (6件)： コオロギ ,  麻痺 ,  ウイルス ,  ショウジョウバエ ,  防御 ,  変調