抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
「プレシャス」は鉱物固有の価値またはそのコストに関係する(Ti,Ni)。「エキゾチック」は製造に共通に使われる大部分の材料の範疇に合わない金属で,典型的に非鉄系で,多くが特定の先進産業に好適な特性を示す(Mo,Ti,W,Nb,Zr)。Mo,Zrは戦略的に重要である。また,Liは電池においてNiに取って代わった。なおSF映画(アバター等)や小説では架空名称・特性の「エキゾチック」鉱物が登場する。一方,レアメタル(希土類元素;REE)は17種あり,用途が一覧表で示される。これらは化石エネルギーから新エネルギーへの転換に必須であるが,抽出が困難なためコストが高くて,ハイブリッド車の需要が急増しても供給が容易でない。しかも中国が実質的に独占している(世界REE生産量の97%)。中国は自国の風力発電所建設計画を理由にREEの輸出を控えると報じている。鉱業会社は他をあたっていて供給ギャップは埋まるだろうが,短中期的遅れが出るのでグリーンパワー,電気・ハイブリッド車の産業には痛手となる。REEだけでなく,Cu,Moなども地表近くはほぼ採掘され尽くし,採掘深度が深まってより多くのエネルギーを食う。エネルギー危機になれば商品製造コストは高くなり価格高騰や更なる品不足となる。新商品開発プロセスに必要な金属の確保が困難となれば逆に化石燃料がより長く発展するかもしれない。