文献

J-GLOBAL ID：201002293784259218   整理番号：10A0921572

移動通信における多重波伝搬の周波数特性

著者 (1件)： 市坪信一 (九州工大)
資料名： 電子情報通信学会論文誌 B  (IEICE Transactions on Communications (Japanese Edition))
巻： J93-B  号： 9  ページ： 1140-1149  発行年： 2010年09月01日 
JST資料番号： S0622C  ISSN： 1344-4697  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 移動通信で使われる電波の周波数は様々で,同じサービスでも世代ごとに周波数は変わる。電波伝搬の周波数特性が広い帯域にわたって解明されれば,周波数ごとの研究は必要なくなり,自システムの回線設計だけでなく他システムとの干渉設計にも有益である。本論文ではこれまでに報告されてきた移動伝搬の周波数特性をまとめて全体像を明らかにする。対象とした伝搬特性は,屋外のマイクロセル環境や屋内環境における伝搬損と建物侵入損,伝搬遅延,到来波の角度広がりである。その結果,ほとんどの環境で周波数による伝搬特性の差が小さいことを示す。むしろ周波数に依存する伝搬特性やその環境を指摘する方が困難である。また,周波数の影響が小さくなる原因についての検討結果も示す。(著者抄録)

シソーラス用語： *移動通信 ,  *周波数特性 ,  *多経路伝搬 ,  損失 ,  遅れ ,  伝搬特性
準シソーラス用語： 伝搬損失 ,  伝搬遅延 ,  建物侵入損

分類 (2件)： 移動通信  (ND08030H) ,  電波伝搬一般  (ND05010Q)

引用文献 (30件)：

• 総務省, 電波新産業創出戦略一電波政策懇談会報告書,http://www.soumu.go.jp/menu-news/s-news/02kibanO9-090713 1. html
• M. Hata,“Empirical formula for propagation loss in land mobile radio services,” IEEE Trans. Veh. Tech nol., vol.VT-29, no.3, pp. 317-325, Aug.1980.
• European Cooperation in the Field of Scientific and Technical Research EURO-COST 231,“Urban transmission loss models for mobile radio in the 900 and 1800MHz bands,” Revision 2, The Hague, Netherlands, 1991.
• 藤井輝也, “陸上移動通信の伝搬,”電波伝搬ハンドブック, 細矢良雄 (監), p. 205, リアライズ社, 東京, 1999.
• 坂上修二, 久保井潔, “市街地構造を考慮した伝搬損失の推定,”信学論 (B-II), vol. J74-B-II, no.1, pp. 17-25, Jan.1991.

タイトルに関連する用語 (3件)： 移動通信 ,  多重波伝搬 ,  周波数特性