文献

J-GLOBAL ID：201002293965240330   整理番号：10A0632724

大八化学工業株式会社の樹脂用難燃剤

著者 (1件)： 山中宏 (大八化学工業)
資料名： 科学と工業  (Science and Industry)
巻： 84  号： 6  ページ： 253-255  発行年： 2010年06月20日 
JST資料番号： F0106A  ISSN： 0368-5918  CODEN： KKGOAG  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 樹脂用の難燃剤として,無機難燃剤,ハロゲン系難燃剤と異なり,少量で効果的で,有毒ガス(ダイオキシン等)の発生がない非ハロゲン・リン系難燃剤に関して,大八化学工業(株)がこれまで商品化してきた難燃剤を紹介した。1935年に商品化したTCPに代表される一分子中に一リン原子を有するリン化合物が軟質フィルム,銅張積層板(フェノール樹脂)に使用されている。しかしエンジニアリングプラスチックの普及と共に製品化した耐熱性を有し,リン含量の大きな非ハロゲン・リン系難燃剤の物性を示した。更に成型加工温度が高いPET樹脂およびPBT樹脂用に開発した新製品,PX-202の物性を紹介した。300°Cにおける加熱減量および難燃性はこれまでのすべての難燃剤に勝っている。非ハロゲン・リン系難燃剤はハロゲン系難燃剤と異なり,一酸化炭素発生量も抑制できる特徴がある。難燃剤等の専業メーカーとして,今後要求の高い安全性,成型加工性,成型品の歩留まりの向上,機械的強度,耐久性あるいはリサイクル等の要望に幅広く応えていくことを指摘した。

シソーラス用語： *難燃剤 ,  *重合体用添加剤 ,  *有機リン化合物 ,  難燃性高分子 ,  難燃性 ,  耐熱性 ,  加水分解 ,  熱変形 ,  規模 ,  積層材料 ,  エンジニアリングプラスチック ,  ポリエチレンテレフタレート ,  ポリブチレンテレフタレート ,  フェノール類 ,  無機酸エステル
準シソーラス用語： 製品紹介 ,  市場規模 ,  銅張積層板

分類 (1件)： 難燃剤  (YH05060Q)

物質索引 (4件)： トリクレジルホスファート ,  りん酸トリフェニル ,  りん酸ジフェニル4-メチルフェニル ,  ビス[りん酸ビス(2,6-ジメチルフェニル)]1,3-フェニレン

タイトルに関連する用語 (1件)： 難燃剤