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J-GLOBAL ID:201002293996702049   整理番号:10A0789627

ホスフィンオキシド/リン酸エステル-フェノール錯体の水素結合

Hydrogen Bonding in Phosphine Oxide/Phosphate-Phenol Complexes
著者 (3件):
資料名:
巻: 11  号: 10  ページ: 2230-2240  発行年: 2010年07月12日 
JST資料番号: W1265A  ISSN: 1439-4235  CODEN: CPCHFT  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: ドイツ (DEU)  言語: 英語 (EN)
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水からフェノールやチオフェノールを抽出するために用いる一組のホスホリル抽出剤,ホスフィンオキシドとリン酸エステルの開発研究を行った。10~15kcal/molの錯化安定度を得るために,フェノールやチオフェノールとこれらの抽出剤の間に強い水素結合を形成する必要がある。これらの錯体の水素結合に関する情報(結合距離と結合角)や電子特性を調べた結果,リン酸ジメチル-フェノール錯体の最高エンタルピーはΔH=-15.1kcal/mol(MP2/CBSレベル)であることがわかった。同種二量体は形成されないが,溶媒が浸透した範囲(SIR)に適用できるトリエチルホスフィンオキシド-フェノール錯体の最高結合エンタルピーはΔH=-14.5kcal/mol(MP2/CBS)である。将来の大規模SIRに適用できる最適の抽出剤を選択するのは難しいが,詳細なモデル実験によってホスフィンオキシドがフェノールの抽出に最良であり,リン酸アルキルより優れていることがわかった。酸素含有化合物と比較してチオ化合物の水素結合が弱いのは水素結合のドナーとアクセプタ原子の電荷が非常に低いためであり,静電相互作用は弱くなってしまう。リン酸エステルでは,1および2置換したリン酸エステルとフェノールやチオフェノールの間に二次的水素結合が形成される。この二次的水素結合は特にチオリン酸エステルを安定化する。しかしこれらのリン酸エステルの集合体形成がSIRs中のフェノールやチオフェノール分子の有効錯化を強く妨害するであろう。等温滴定熱量測定(ITC)によって,トリオクチルホスフィンオキシド-フェノール錯体の結合親和力が非極性溶媒のシクロヘキサン中で最高になり,メシチレン,トルエンおよびベンゼンのようなπ-π相互作用溶媒中では著しく低下することがわかった。
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分類 (3件):
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抽出平衡,分配平衡  ,  分子化合物  ,  分子間相互作用 
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