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J-GLOBAL ID:201002294043878740   整理番号:10A0042617

雪と共生するまちづくり『輝け雪のまち』沼田町の利雪の取り組み

著者 (1件):
資料名:
巻: 19  号:ページ: 70-74  発行年: 2010年01月10日 
JST資料番号: L1693A  ISSN: 0918-7510  CODEN: KUENE9  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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沼田町は,北海道のほぼ中央に位置する農業の町であり,冬は例年10m以上の降雪量があり,雪の多い年は最大積雪深が2mにも達する北海道でも有数の豪雪地帯である。米の主産地としての地位を確立するには消費者ニーズに応える良質で良食味の米の生産体系が必要であり,その一環として平成8年に「沼田町米穀低温貯留乾燥調製施設」を建設し,低温貯蔵には他地域との差別化を図るため,雪を利用した冷房システムを導入している。雪冷房による籾貯蔵システムを備えた施設は全国でも初であり,その特徴あるシステムから「スノークールライスファクトリー」の通称で呼ばれている。ここで採用した雪冷房システムは,直接熱交換冷風循環方式と呼ばれるもので,1,500tの雪が貯められた貯雪庫に,2,500tの籾が保管される貯蔵庫内の空気を送り,雪に垂直に開けた孔の中を通過して得られた冷空気と貯雪庫をバイパスした籾貯蔵庫内の空気を空調混合器内で混合後,再度,籾貯蔵庫に送風する循環空調により貯蔵庫内の環境を平均5°C,湿度70%に保つことができる。従来から米の貯蔵は梅雨明けに劣化が進むと考えられてきたが,外気温度が上昇する5月時期から雪冷房を利用することにより夏でも安定した低温と所定の湿度を維持し,米の休眠を長期的に持続させ,食味の低下を防止する。本施設から出荷される米は「雪中米」と名付けられ,いつの出荷も新米の風味を保つとして大変好評を得ているところである。この施設の成功がきっかけになり,沼田町では雪利用の関心が高まり,雪利用の取り組みを本格的に始めることになった。平成11年には全国で初めて利雪研究機関として「沼田町利雪技術開発センター」を設置し,平成12年には「雪なごり」というお酒の販売を開始し,教育の分野では平成14年から地元の高校が,雪をエネルギーとして活かすための知識や技術を学び,環境問題や資源の有効活用について考えている。ただ捨てられるだけの雪をエネルギーとして有効的に活用しようとして掲げたのが「沼田式雪山センタープロジェクト」で,道路除排雪を「雪山」として集約・保存し,そこから得られる冷熱を周辺の各施設へ供給しようというもので,雪山から発生する冷熱エネルギーは農業・商工業のほか,観光やイベントなどあらゆる分野で活用することを想定している。
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分類 (1件):
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自然エネルギー一般 
タイトルに関連する用語 (4件):
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