文献

J-GLOBAL ID：201002294157224286   整理番号：10A0483418

ヒトPINK1変異体で誘導されるミトコンドリア動態の乱れはミトコンドリア分裂阻害因子mdivi-1によるレスキューできる

Perturbations in Mitochondrial Dynamics Induced by Human Mutant PINK1 Can Be Rescued by the Mitochondrial Division Inhibitor mdivi-1

著者 (5件)： CUI Mei (Univ. Rochester School of Medicine, New York) ,  TANG Xiangna (Univ. Rochester School of Medicine, New York) ,  CHRISTIAN Whitney V. (Univ. Rochester School of Medicine, New York) ,  YOON Yisang (Univ. Rochester School of Medicine, New York) ,  TIEU Kim (Univ. Rochester School of Medicine, New York)
資料名： Journal of Biological Chemistry  (Journal of Biological Chemistry)
巻： 285  号： 15  ページ： 11740-11752  発行年： 2010年04月09日 
JST資料番号： E0038A  ISSN： 0021-9258  CODEN： JBCHA3  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 家族性Parkinson病の原因となる突然変異PINK1が起こすことが知られているミトコンドリア断片化の調節機構を検討した。哺乳類ドーパミン作動性神経細胞でPINK1変異体L347PやW437Xの発現誘導,またはPINK1のノックダウンでミトコンドリアが断片化し,逆に野生型PINK1の過剰発現でミトコンドリアの融合が促進された。劣性変異でParkinson病の発症をするE3リガーゼのパーキンは,ユビキチンと同様に野生型の過剰発現でミトコンドリア分裂hFis1蛋白質の分解を促進したので,PINK1とパーキンはともにParkinson病変異でミトコンドリアの断片化を起こし,このことがParkinson病の発症に関わると推測された。さらに,PINK1変異体で誘導されるミトコンドリアの断片化は低分子のミトコンドリア分裂阻害因子mdivi-1で軽減されたので,Parkinson病の治療法に応用できる可能性が示唆された。

シソーラス用語： ヒト ,  ユビキチン ,  *ペプチドシンターゼ ,  *セリン/トレオニンキナーゼ ,  *ミトコンドリア ,  *Parkinson病 ,  アミノ酸配列 ,  部位特異的変異誘発 ,  ユビキチン化 ,  膜融合 ,  ニューロン ,  ラット ,  タンパク質 ,  遺伝学実験技術 ,  *Parkin ,  RNA干渉法 ,  ミトコンドリアタンパク質 ,  ミトコンドリア分裂 ,  ミトコンドリア融合 ,  *PTEN誘導推定キナーゼ 1 ,  ドーパミン作動性ニューロン ,  ネズミ亜目
準シソーラス用語： hFis1 ,  *PINK1 ,  ドーパミン神経細胞

分類 (2件)： 神経の基礎医学  (GN01020W) ,  細胞構成体一般  (EF03010Z)

物質索引 (1件)： 3-(2,4-ジクロロ-5-メトキシフェニル)-2-[(4-アミノフェニル)スルホニル]キナゾリン-4(3H)-オン

タイトルに関連する用語 (10件)： ヒト ,  PINK1 ,  変異体 ,  誘導 ,  ミトコンドリア動態 ,  乱れ ,  ミトコンドリア分裂 ,  阻害因子 ,  Mdivi-1 ,  レスキュー