抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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これまで行われてきたサンゴ群集の再生手法の多くは,自然海域から採取したサンゴ断片を再生場所に移植するものであったが,ドナーサンゴの枯渇や遺伝的攪乱,生残率の低下などの問題があった。そこで,サンゴ群集の再生に関する新しい手法として,網状人工基盤を利用したサンゴ群集の再生技術を開発した。人工基盤のサンゴ着生特性は,室内実験と現地2地点において検証した。室内実験では,人工基盤上でのサンゴ着生に影響を及ぼす生物群を中心に調べ,網状基盤がサンゴの着生に有効であること,サンゴ幼生の無節サンゴモへの着生率が高いことを明らかにした。現地実験では網状基盤へのサンゴの着生特性,成長特性を明らかにした。さらに,基盤に着生したサンゴを現地のサンゴが枯渇した岩盤へ設置する実験を行い,サンゴの成長と岩盤へのサンゴの定着を確認した。(著者抄録)