抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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姉歯問題以降取り入れられた構造計算適合判定(適判)と,構造設計の創造性について述べる。適判に回る建物は,構造設計の質には全く関係にも関わらず多くの時間と費用がかかるため,実務では適判のことを考えると,本来創造的な思考の要求される構造設計が,画一的な建物を設計することになってしまうという現状がある。また,構造設計の現場では,検討を重ねるほど,危険側にならないように様々なスイッチを利用するが,これが法律に明記されていない場合は審査時に問題指摘となってしまう。設計の質を上げる行為が,問題であるかのごとく指摘される仕組みは,悪法といわざるを得ない。適判マニュアルに適合しているか否かを判断することは,本来俯瞰的にみるべき建物の安全について蔑ろになっている点で問題である。