抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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十返舎一九「金草鞋」を通じてみた近世鎌倉観光における通過地点の景観構成とその観賞形態を把握した。表題および本文中に登場した通過地点は全107箇所,このうち表題名所は42箇所であり,全体の1/3以上を占めていた。移動経路は,一九が地形の変化を経路に意図的に織り交ぜることで道中の景観を効果的に見せる演出をした。景観に関する記述は,17箇所でみられ,他の90箇所は場所の説明のみか記述がみられなかった。その結果,1)通過地点より捉えた風景を俯瞰または仰瞰シーン景観として詳細に描写することで,旅の転換点を印象づけようと演出していた。2)海岸景観が鎌倉地域を象徴する景観と捉えていた。江ノ島入り口-七里の浜間は,水平シークエンス景観という手法で演出されていた。