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J-GLOBAL ID：201002294516187812   整理番号：10A1611208

利益・価格の変動に注目したアウトソーシングにおける企業間連係変動のモデル分析

著者 (2件)： 時永祥三 (九大 大学院) ,  松野成悟 (宇部工高専)
資料名： 日本情報経営学会誌  (Journal of Information and Management)
巻： 31  号： 1  ページ： 105-113  発行年： 2010年11月30日 
JST資料番号： Y0017A  ISSN： 1882-2614  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 多様化するアウトソーシングの現状分析をふまえ,アウトソーシングにおける企業間連携変動の要因分析を,とくに利益と労働価値の変動に注目して構築したモデルに基づいて実施した。具体的には,まず,企業がアウトソーシングを選択する理由を整理し,企業が外部組織と連係・協力する関係を,一般にエージェント間の連係形成と捉えて,数理モデルとして定式化し,コストを負担して外部エージェント間の連係の度合に応じて両者の獲得する利益の時系列的変動について分析した。次いで,複数の外部エージェントがネットワークにより結合されたモデル(相対取引モデル,オークション取引モデル)を提示し,エージェント間の競合関係により発生する労働価格変動が,利益時系列の変動を誘発することを示した。さらに,これらの変動を抑制する方法(相対取引モデル,オークション取引モデル)を導入して,不確実性を伴う変動を制御する可能性について検討した。

シソーラス用語： *アウトソーシング ,  協力 ,  ネットワーク構造 ,  *経営戦略 ,  数学モデル ,  競合問題 ,  取引 ,  労務費 ,  *時系列分析 ,  資本利益率
準シソーラス用語： カオス挙動 ,  価格変動 ,  企業間ネットワーク ,  *企業間提携 ,  変動分析

分類 (1件)： 経営工学一般  (KA01010C)

引用文献 (28件)：

• 池田欽一・陳暁栄・時永祥三 (2006)「GPによる学習を基礎としたマルチエージェント・システムによるプライシング時系列のカオス性分析とその応用」『電子情報通信学会論文誌』Vol. J89-A, No.4, pp. 298-307.
• 池田欽一・時永祥三 (2009)「ノードへのフロー入力調整を含むネットワークにおけるプライシングのカオス性変動の解析とその抑制」『情報処理学会論文誌』TOMO202004, Vo1.2, No.2, pp. 22-37.
• 島田達巳編 (1995) 『アウトソーシング戦略』日科技連出版社.
• 高里良紀 (2003)「岐路に立つ情報システム部門の現状と展望--企業価値向上を意識した情報システム子会社戦略のあり方--」『Mizuho Industry Focus』Vol.12.
• 時永祥三編 (2006)「特集インターネット・マーケティング」『オペレーションズ・リサーチ』Vol.51, No.12, pp. 722-756.

タイトルに関連する用語 (8件)： 利益 ,  価格 ,  注目 ,  アウトソーシング ,  企業 ,  連係 ,  モデル ,  分析