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J-GLOBAL ID：201002294539709948   整理番号：10A0898843

レオロジー測定を活用した高分子物性研究-入門から工業的利用まで-

著者 (1件)： 高橋良彰 (九大 先導物質化研)
資料名： 高分子  (Polymers)
巻： 59  号： 9  ページ： 724-728  発行年： 2010年09月01日 
JST資料番号： F0168A  ISSN： 0454-1138  CODEN： KOBUA3  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 動的粘弾性測定の最近の研究事例を紹介する。分子鎖末端がある高分子液体(線状高分子)の緩和機構は解明されているが,環状高分子のは未解明である。環状高分子単独,および線状高分子との混合系の平坦部での挙動から,絡み合いが解明されつつある。一方,架橋高分子では,分子構造の一形態の末端自由鎖と緩和スペクトルとの関係が見出され,温度や周波数に依存しない新たな制振材料の製法として注目されている。また別形態のループとブリッジついては,それら存在分率のヤング率への影響を述べた。レオロジー測定による開発では,ポリエチレンの押出成形時のトルク減少による衝撃強度の向上が,ダブルレプテーション理論と自由体積の理論との効果によると解明した事例を紹介した。セチルトリメチルアンモニウムブロミド水溶液に親和性の強いサリチル酸ナトリウムを加えると,非共有結合性高分子とも呼べる,ひも状ミセルが形成し,シアーバンディング現象を起こす。その動的粘弾性を概説した。

シソーラス用語： *レオロジー ,  線形性 ,  *粘弾性 ,  からみ合 ,  融解高分子 ,  緩和現象 ,  架橋【高分子】 ,  Young率 ,  衝撃強さ ,  ミセル ,  白化 ,  剪断流 ,  ポリエチレン ,  界面活性剤 ,  押出成形 ,  芳香族カルボン酸 ,  フェノール類 ,  カルボン酸塩 ,  ヒドロキシ酸 ,  脂肪族アミン ,  第四アンモニウム
準シソーラス用語： 環状重合体 ,  *動的粘弾性 ,  網目構造

分類 (1件)： 高分子の物性一般  (CG02001Z)

物質索引 (2件)： サリチル酸ナトリウム ,  セチルトリメチルアンモニウムブロミド

引用文献 (26件)：

• 上田隆宣. レオロジーなんかこわくない! 数式のないレオロジー入門. 2009
• レオロジー学会編. レオロジーデータハンドブック. 2006
• 渡辺宏. 高分子. 2009, 58, 28
• WATANABE, H. Polym. J. 2009, 41, 929
• KRISHNAMOORTI, R. J. Polym. Sci., Part B : Polym. Phys. 2002, 40, 1768

タイトルに関連する用語 (5件)： レオロジー ,  活用 ,  高分子物性 ,  研究 ,  工業