文献

J-GLOBAL ID：201002294745865131   整理番号：10A0713914

円形テーブルを共有するテレビ会議システムの構築

A round table system that enables remote collaboration in immersive teleconferencing

著者 (4件)： 白井良成 (NTT コミュニケーション科学基礎研) ,  青柳滋己 (NTT コミュニケーション科学基礎研) ,  山下直美 (NTT コミュニケーション科学基礎研) ,  平田圭二 (NTT コミュニケーション科学基礎研)
資料名： 日本バーチャルリアリティ学会論文誌  (Transactions of the Virtual Reality Society of Japan)
巻： 15  号： 2  ページ： 135-138  発行年： 2010年06月30日 
JST資料番号： L3202A  ISSN： 1344-011X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 空間的に隔てられたグループ間でテーブル上の情報を参照しながら会議を行う場合,対等に意見を交わすには円形テーブルが適する。本論文では,1)テーブルトップ全体における映像の相互共有,2)テーブル上でのジェスチャ映像の連続的な表示を可能とし,円形テーブルを共有するテレビ会議システム(Round Table with t-Room)を構築した。まず,1)を実現するためにプロジェクタを用いてテーブルに映像を投影し,テーブル上方からの投影方式を採用することで物理オブジェクト上への2)を可能とした。また,65インチの縦長の液晶ディスプレイを9角形の8辺に配置した円筒上のテレビ会議装置t-Roomを用い,ディスプレイの前に立っている人の映像を相互表示した。一方,テーブルの映像を情報からカメラで撮影すると,プロジェクタが投影する映像が再度撮影されて発振してしまう。そこで,テーブル表面全面に偏光フィルムを貼り,投影した映像が映らないようにした。実際に遠隔協調作業を行ったところ1),2)が自然なインタラクションを促進して対話に有効に利用されることが確かめられた。

シソーラス用語： *遠隔会議 ,  *ユーザインタフェイス ,  投影機 ,  *投影法【図法】 ,  液晶ディスプレイ ,  画像処理システム ,  映像 ,  協調作業
準シソーラス用語： インタラクション【ヒューマンインタフェイス】 ,  *テーブルトップインタフェイス ,  *テレビジョン会議 ,  プロジェクター ,  遠隔協調作業

分類 (3件)： その他の情報処理  (JE15050M) ,  人間機械系  (IB03000G) ,  図形・画像処理一般  (JE04010I)

引用文献 (11件)：

• DE BRUIJN, O. Serendipity within a Ubiquitous Computing Environment : A Case for Opportunistic Browsing. Ubicomp2001. 2001
• HIRATA, K. Basic Design of Video Communication System Enabling Users to Move Around in Shared Space. IEICE Transaction on Electronics, C. 2009, E92, 11, 1387-1395
• 井上智雄. 空間設計による対面会議と遠隔会議の融合 : TV会議システムHERMES. 信学論, D-II. 1997, J80, 9, 2482-2492
• KITAMURA, Y. Interactive Stereoscopic Display for Three or More Users. Computer Graphics Annual Conference Series (Proc. of SIGGRAPH), 2001. 2001, 231-239
• KUZUOKA, H. Agora : A Remote Collaboration System that Enables Mutual Monitoring. CHI'99 Extended Abstract. 1999, 190-191

タイトルに関連する用語 (5件)： 円形 ,  共有 ,  テレビ ,  会議 ,  構築