Na<sup>+</sup>/H<sup>+</sup>交換体のp90Rsk依存性活性化による,ヒトデ卵母細胞における細胞内pHの調節

HARADA Kaori; FUKUDA Eriko; FUKUDA Eriko; HIROHASHI Noritaka; CHIBA Kazuyoshi

文献

J-GLOBAL ID：201002294856339730 整理番号：10A0873424

Na⁺/H⁺交換体のp90Rsk依存性活性化による,ヒトデ卵母細胞における細胞内pHの調節

Regulation of Intracellular pH by p90Rsk-dependent Activation of an Na⁺/H⁺ Exchanger in Starfish Oocytes

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資料名：
巻： 285 号： 31 ページ： 24044-24054 発行年： 2010年07月30日
JST資料番号： E0038A ISSN： 0021-9258 CODEN： JBCHA3 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：アメリカ合衆国 (USA) 言語：英語 (EN)

ヒトデ卵母細胞における細胞内pHの調節機構を調べた。そのために,Asterina pectiniferaのcDNAライブラリーからNa⁺/H⁺交換体(NHE)遺伝子をクローン化し,ヒトデNHEが哺乳類NHE3のホモログであることを見いだした。このNHE3(ApNHE3)は卵母細胞の形質膜に局在していた。ApNHE3のC末端細胞質ドメインには,MAPKやp90Rsk(p90リボソームS6キナーゼ)によるリン酸化部位が存在していた。しかしながら,MAPK自体はApNHE3を直接にはリン酸化せず,Mos-MEK-MAPK-p90Rsk経路がApNHE3をリン酸化した。ApNHE3は,ホスファチジルイノシトール3-キナーゼ(PI3K)経路による活性化も受けた。産卵時の卵母細胞における細胞内pHの上昇には,Mos-MEK-MAPK-p90Rsk経路ではなく,PI3K経路によるApNHE3の活性化が主に関わっていると推察できた。これらの知見について考察した。

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分子構造 , 細胞膜の輸送 , 発生・成長の生理一般 , 細胞生理一般

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Na+/H+交換体のp90Rsk依存性活性化による,ヒトデ卵母細胞における細胞内pHの調節

Na⁺/H⁺交換体のp90Rsk依存性活性化による,ヒトデ卵母細胞における細胞内pHの調節