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J-GLOBAL ID:201002294886898572   整理番号:10A1071969

作物残さを用いた土壌改良における溶存および抽出可能な有機窒素の動力学

Dynamics of dissolved and extractable organic nitrogen upon soil amendment with crop residues
著者 (3件):
資料名:
巻: 42  号: 12  ページ: 2094-2101  発行年: 2010年12月 
JST資料番号: D0628A  ISSN: 0038-0717  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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溶存有機窒素(DON)は土壌の窒素(N)サイクルにおける中枢的な貯留として認識が深まっている。その規模を推定するため,自然状態で土壌溶液を採取し,乾燥土壌を塩溶液で抽出するのに多くの機器や試料採取法が用いられている。抽出可能な有機窒素(EON)にはDONだけでなく土壌バイオマスから放出された化合物および脱着した有機物をも含む。DONとEONのいずれが主に土壌中のN無機化を調整しているのかについて意見の一致はなく,それぞれのN無機化への寄与は同時に定量化されていない。著者らは三つの試料採取法について溶存有機N貯留の動力学を測定する能力を評価した。三つの方法とは1)遠心分離により採取した土壌溶液中のDONの測定,2)土中水分または,3)乾燥土壌の0.01M CaCl2による抽出によるEONの測定であった。著者らは標識しないセイヨウニラネギおよび15N標識ライグラスの作物残さをローム質砂土に加えて一時的にDON,EONを増大させて微生物活性を刺激し,三つの貯留の源泉と動力学が異なるのかどうかを調べた。また著者らは15NDONまたはEONを経由するNの流れが無機Nの生産に関与するのかについて同位体トレーシングにより調べた。試料採取法はサンプル量に著しく影響したが,三つの有機N貯留の動力学と源泉には影響しなかった。DONおよびEON(圃場水分と乾燥土壌にもとづき測定)は,いずれも作物による土壌改良で著しく増大したが,10日から30日のうちに,それらのバックグラウンド濃度に復帰した。DONとEONの作物残さに由来する部分は138日にわたり減少し,DONとEONについて異ならなかった。0.01M CaCl2によるローム質砂土からの圃場水分の抽出は原位置での溶存有機N濃度について信頼できる評価を与えた。対照的に乾燥土壌の抽出ではDONに比べてEONが著しく増大した。動力学,15N濃縮およびC,Nの比における一致は溶存および抽出可能な有機NがNの無機化において類似の役割をすることを示唆する。著者らの結果はまた,それらの有機NがN無機化には重要ではない関与をしており,EONの代謝回転速度の変化はN無機化の正味速度の変化と関連していなかったことを示唆する。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
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土壌生物  ,  農業廃棄物の利用 
タイトルに関連する用語 (4件):
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