抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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防府市は,山口県瀬戸内海側のほぼ中央に位置し,工業,商業を基幹産業とする人口11万8千人,世帯数5万2千の山口県の中心都市である。本文は,平成21年7月21日に,防府市に襲来した豪雨災害について,気象概要,被害状況,および災害対応について記した。今回の大雨は,非常に湿った空気が,南側から梅雨前線へ流れ込み,21日に,防府市の24時間雨量275mm,1時間雨量72.5mmを観測した。想定を超えた大雨により,市内北部の小野,右田地区を中心に,甚大な土石流災害が発生し,人的被害は,死者19名,重傷者12名,軽傷者22名だった。防府市では,平成22年度を防災元年と定め,防災関係の組織・体制作り,ハザードマップの作成,情報伝達システムの整備など,防災体制の強化を図った。