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J-GLOBAL ID：201002294998924800   整理番号：10A1085650

ケイ酸質肥料が登熟期の高温処理水稲の葉温・気孔コンダクタンスおよびケイ酸吸収に及ぼす影響

著者 (6件)： 金田吉弘 (秋田県大 生物資源科学) ,  高橋大悟 (秋田県大 生物資源科学) ,  坂口春菜 (秋田県大 生物資源科学) ,  金和裕 (秋田県農林水技セ 農試) ,  高階史章 (秋田県大 生物資源科学) ,  佐藤孝 (秋田県大 生物資源科学)
資料名： 日本土壌肥料学雑誌  (Japanese Journal of Soil Science and Plant Nutrition)
巻： 81  号： 5  ページ： 504-507  発行年： 2010年10月05日 
JST資料番号： G0156A  ISSN： 0029-0610  CODEN： NIDHAX  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ケイ酸は水稲が吸収する最も多い養分であり,ケイ酸を多く含む葉は光合成速度が高くなる。また地球温暖化による気温上昇が水稲に与える影響が懸念されている。そこで本研究では,高温下での水分ストレス軽減の知見を得るため,ケイ酸質肥料が登熟期の高温での水稲の葉温,気孔コンダクタンス,ケイ酸吸収に与える影響をポット試験により検討した。この結果,高温で施用しなかった場合,気孔コンダクタンスが減少し,葉温が上昇する傾向があったが,ケイ酸施用した場合は気孔コンダクタンスが増加し,葉温も極端な上昇は認められなかった。また高温区のケイ酸施用では水稲根の吸水力が無施用区と比較して向上したため,ケイ酸吸収量も増加した。今後は圃場試験で収量や作物品質に与える影響の検討も必要である。

シソーラス用語： 水稲 ,  *温度 ,  *気孔抵抗 ,  養分吸収 ,  *ケイ酸 ,  肥効 ,  ポット試験 ,  ケイ酸カリウム
準シソーラス用語： *葉温 ,  *気孔コンダクタンス

分類 (2件)： 施肥法・肥効  (FB05030Y) ,  稲作  (FC03020C)

引用文献 (9件)：

• 藤井弘志. 水稲の生育・収量・食味に及ぼすケイ酸の効果. ケイ酸と作物生産. 2002, 39-76
• 平沢正. 水稲の吸水速度と蒸散速度の相互の関係について. 日作紀. 1987, 56, 38-43
• 井上健一. 高温障害に強いイネ. 2007, 59-74
• 熊谷勝巳. 山形県内の水田におけるケイ酸供給力の評価. 山形農事研報. 2004, 37, 13-35
• 間藤徹. イネへのケイ酸施用が有用である理由. 土肥誌. 1990, 62, 248-251

タイトルに関連する用語 (7件)： ケイ酸 ,  肥料 ,  登熟期 ,  高温処理 ,  水稲 ,  葉温 ,  気孔コンダクタンス