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J-GLOBAL ID：201002295002582298   整理番号：10A0965081

樹木は土壌微生物群集構造に影響する

Tree influence on soil microbial community structure

著者 (4件)： BACH Lisbet Holm (Dep. of Ecology and Natural Resource Management, Norwegian Univ. of Life Sciences, N-1432 Ås, NOR) ,  GRYTNES John-arvid (Dep. of Biology, Univ. of Bergen, Allegaten 41, N-5007 Bergen, NOR) ,  HALVORSEN Rune (Dep. of Botany, Natural History Museum, Univ. of Oslo, P.O. Box 1172 Blindern, N-0318 Oslo, NOR) ,  OHLSON Mikael (Dep. of Ecology and Natural Resource Management, Norwegian Univ. of Life Sciences, N-1432 Ås, NOR)
資料名： Soil Biology & Biochemistry  (Soil Biology & Biochemistry)
巻： 42  号： 11  ページ： 1934-1943  発行年： 2010年11月 
JST資料番号： D0628A  ISSN： 0038-0717  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 生物群集は時間や場所で異なる。森林においては,生物群集はしばしば時間につれて変化するようなメカニズムおよび樹木や樹木の除去によって仲介される樹木のギャップにしたがって変化する。本報告で筆者らは,「土壌微生物群集構造に及ぼす個々の樹木の影響とは何か?」という疑問を呈する。土壌微生物群集は樹木が除去されたときに短期間変化するか,そしてこの変化は樹木の初期の影響に依存するか?筆者らは,亜寒帯の若いオウシュウトウヒ(Picea abies)林において土壌微生物群集構造に及ぼす樹木および樹木除去(間伐)の影響を研究するために,リン脂質脂肪酸(PLFA)分析およびgeostatistical(確率の空間的不確実性)アプローチを用いる。含まれている樹木の半分(4本)を伐採した区を設け,伐採前(t0)および伐採1箇月後(t1)に土壌を採取した。サンプルは8本の研究木のそれぞれを起源とする垂直方向のトランセクトにそって採取した。樹木影響指標は,樹木の直径によって測定した近隣の樹木への距離から各サンプルのポイントで計算した。筆者らは,土壌微生物群集構造が樹木の影響に勾配的な反応を示したので,土壌微生物群集構造にとっては個々の樹木が重要であることを見出した。樹木によって誘導されたパッチ構造に従った強い空間構成も見出した。伐採前後(t0およびt1)における微生物群集構造の変化は,伐採の有無で有意差が見られた。伐採木からのサンプルは樹木の影響が少ないサンプルと類似しており,非伐採木下からのサンプルは樹木の影響値が高いサンプルと類似していた。筆者らはこのように,樹木の初期の影響を反映する複雑なやり方で,亜寒帯林の土壌微生物群集構造が単木の分布によって空間的に構成されていること,および土壌微生物群集構造が季節変動し樹木の除去に影響されることを見出した。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.

シソーラス用語： *土壌微生物 ,  *樹木 ,  Picea abies ,  脂肪酸 ,  *伐木 ,  季節的変動 ,  間隙 ,  炭素循環 ,  バイオマス ,  間伐
準シソーラス用語： オウシュウトウヒ ,  ギャップ ,  リン脂質脂肪酸 ,  *微生物群集構造 ,  微生物バイオマス ,  PLFA【脂肪酸】

分類 (3件)： 土壌生物  (FB04050N) ,  森林植物学  (FF02020E) ,  異種生物間相互作用  (EE01050A)

タイトルに関連する用語 (2件)： 樹木 ,  土壌微生物群集