抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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衛星を利用したマイクロ波放射計は,雲域であってもマイクロ波は雲粒による吸収が少ないために,広範囲の海面水温を測定可能である。この優位性は赤外線による観測には無いもので,マイクロ波放射計による海面水温データは,近年使用可能になり,研究目的で広く利用されてきている。本稿では,マイクロ波による海面水温観測に関連した重要なアルゴリズム,バリデーションとアプリケーションについて総説した。マイクロ波放射計の歴史と過去と現在の仕様についても記述した。海面塩分や風,大気中の分子や雲といった,様々な物理的特性がマイクロ波放射計による海面水温値の精度に影響をあたえる。アルゴリズムの推定はいくつかの周波数チャネルを用いることと補助的な地学的パラメータを用いることで,これらの影響を補正するようにデザインされている。バリデーションの研究はマイクロ波放射計の海面水温測定値が赤外線による測定値と同程度に高い精度を持っていることを示している。しかしながら,海面風の補正など未だに残る問題点も存在している。(翻訳著者抄録)