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J-GLOBAL ID:201002295184628476   整理番号:10A1023843

急速増殖している細胞での代替糖分解経路の証拠

Evidence for an Alternative Glycolytic Pathway in Rapidly Proliferating Cells
著者 (11件):
資料名:
巻: 329  号: 5998  ページ: 1492-1499  発行年: 2010年09月17日 
JST資料番号: E0078A  ISSN: 0036-8075  CODEN: SCIEA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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癌細胞などの増殖性細胞は,グルコースのような栄養物を効率よくバイオマスに組み入れるために,全く変化した代謝作用を必要とする。ピルビン酸キナーゼのM2イソ型(PKM2)は,好気性糖分解によるグルコースの代謝を促進し,同化代謝に寄与する。逆説的に,ピルバートキナーゼ酵素活性の減少は,急速分裂癌細胞と組織でのPKM2発現を伴う。細胞におけるピルビン酸キナーゼ基質であるホスホエノールピルビン酸(PEP)は,PKM2-発現細胞での糖分解酵素ホスホグリセラートムターゼ(PGAM1)の燐酸化に関与するので,PEPが哺乳類細胞で燐酸ドナーとして作用できることを実証した。また,質量分析を使用して,PEP由来の燐酸がヒトPGAM1上の触媒的ヒスチジン(His11)に移送されることを示した。この反応はPEPの生理学的濃度で引き起こされ,PKM2活性欠如下でピルビン酸を生じた。ヒスチジン-燐酸化PGAM1の存在は,癌細胞ラインと腫瘍組織でのPKM2の発現と関連していた。このように,PKM2-発現細胞でのピルビン酸キナーゼ活性の減少により,PGAM1のPEP-依存ヒスチジン燐酸化が可能となり,PEPに媒介されたリン移動に由来するアデノシン三リン酸生成を分離し,多くの増殖細胞で観察されている同化代謝を支持する高速糖分解を可能とする代わりの糖分解経路を提供する可能性があった。
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