文献

J-GLOBAL ID：201002295415926580   整理番号：10A0461037

明るい食ブラックホールX線連星の可視光光度曲線

Optical Light Curves of Luminous Eclipsing Black Hole X-Ray Binaries

著者 (2件)： WATARAI Ken-ya (Kanazawa Univ. Senior High School, Ishikawa) ,  FUKUE Jun (Osaka Kyoiku Univ., Osaka)
資料名： Publications of the Astronomical Society of Japan  (Publications of the Astronomical Society of Japan)
巻： 62  号： 2  ページ： 467-474  発行年： 2010年04月25日 
JST資料番号： G0279A  ISSN： 0004-6264  CODEN： PASJA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 形式的に使用されたモデルより現実的な超臨界降着/アウトフローモデルを用いて,明るい食ブラックホールX線連星の可視光Vバンド光度曲線を調べた。連星系の理論的光度曲線を計算するために円盤の大域的解析解を適用しただけでなく光学的に厚いアウトフローの効果も含めた。アウトフローの効果を含めたとき円盤による伴星の食の深さは劇的に変わることが分かった。アウトフローの効果により,SS433の典型的な連星パラメータの可視光光度曲線を再現することができる。v~3000kms^-1のアウトフロー速度を持つモデルはSS433の平均Vバンド光度曲線の全体的形状と適合するが,dM/dt≒5000~10000L_E/c²(L_EとcはそれぞれEddington限界と光速度を表す)の降着率とT_C=10000K~14000Kなどの観測と矛盾しない可能なパラメータ領域を見つけた。また,超大光度X線源に対する観測的意味も簡単に議論した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *降着円盤 ,  *ブラックホール ,  *宇宙X線源 ,  光度 ,  宇宙ジェット ,  食【天体】 ,  連星 ,  データ解析 ,  軌道傾斜角
準シソーラス用語： 光度曲線 ,  アウトフロー ,  伴星 ,  Eddington限界 ,  超大光度X線源

分類 (2件)： 恒星  (DB05000P) ,  宇宙線起源  (DB02020Q)

引用文献 (54件)：

• Abolmasov, P., Karpov, S.,& Kotani, T.2009, PASJ, 61, 213
• Abramowicz, M. A., Czemy, B., Lasota, J. P.,& Szuszkiewicz, E.1988, ApJ, 332, 646
• Abramowicz, M., Jaroszynski, M.,& Sikora, M.1978, A & A, 63, 221
• Abramowicz, M. A., Novikov, I. D.,& Paczyfiski, B.1991, ApJ, 369, 175
• Begelman, M. C., King, A. R.,& Pringle, J. E.2006, MNRAS, 370, 339

タイトルに関連する用語 (5件)： 食 ,  ブラックホール ,  X線連星 ,  可視光 ,  光度曲線