抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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金属光造形複合加工法は,金属粉末の薄層にレーザを照射して焼結させ積層造形する工程と,焼結した層の外周を切削加工して表面を仕上げる工程とを交互に繰返しながら,ワンプロセスで寸法精度と表面性状が良好な複雑形状の金型を造形する方法である。本研究では厚さ0.2mmの薄肉平板部を持つ射出成形品を対象として,通気性を持つ金型を金属光造形複合加工法により作製し,同様の金型形状を持つ鋼材金型による成形と比較し,金属光造形金型の通気性の効果と低熱伝導性の効果について明らかにした。これにより得た主な知見を次に示した。1)金属光造形金型では,多孔質表面がない場合でも薄肉部に樹脂を注入する圧力が低いこと,保圧が金型内に伝わる圧力も高く,金型表面温度の上昇量も鋼材金型より高いこと,金属光造形金型の低熱伝導性により射出時の樹脂流動性がよいためと考えられること,2)金属光造形金型で薄肉部に多孔質表面を設ければ,低い保圧で薄肉部に樹脂を充填できること,また鋼材金型に多孔質材を埋め込むよりも充填する圧力は低いこと。