抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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情報科学を用いた生合成代謝経路の設計に関する近年の試みについて概説した。代謝経路を情報科学に変換することで,コンピューターおよびインターネットに基づくツールの利用が可能になり,容易に代謝経路の検索および解析が可能となる。これらの解析には特別な専門技術が必要とされないため,専門家以外の研究者にも代謝経路の設計が可能で,従来の試行錯誤的手法による合成代謝経路設計に費やした多大な労力,時間およびコストの軽減が可能になる。このような情報科学化を行うためには,中央施設による文献および様々なデータの機械可読フォーマット化が必要で,データベースを利用して標的化合物に至るまでの経路の設計と合成経路を構築し,生物における検証が行なえる。また様々な分野の技術者および科学者がグローバルな生物学的問題を共有できるようになることから,この分野のさらなる発展が期待される。