抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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以前,Tボックス転写因子Tbx6が,腹側体壁筋の分化と体節形成および体節筋分化に必要とされることを報告した。ここでは,Tbx6は,後期に,頭部神経冠からの軟骨分化と頭部筋発生にも関与することを明らかにする。Tbx6ノックダウン胚では,頭部神経冠は,神経板の境界で正確に誘導されることが明らかにされ,やや遅延して移動したが,in situハイブリッド法および神経冠移植実験で明らかにされたように,最後には,正常な胚とほとんど同様に咽頭弓の位置に到達した。しかしながら,この神経幹細胞は,Sox9発現を維持できなかった。Tbx6ノックダウンは,より前方の沿軸構造において発現されるもう1つのTボックス遺伝子Tbx1の発現も減少させた。Tbx1ノックダウンは,Tbx6モルファントより穏やかであるが類似した表現型を引き起こし,これには,頭部筋と軟骨の形成低下とSox9発現の減弱も含まれる。さらに,Tbx6ノックダウンにより引き起こされる表現型は,Tbx1プラスミド注射により部分的にレスキューされた。これらの結果は,Tbx6は,Tbx1およびSox9のような前方沿軸遺伝子を調節することにより,頭部軟骨と頭部筋発生に関与することを示唆する。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.