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J-GLOBAL ID：201002296509277540   整理番号：10A0640260

食品の物性そして水 VIII 物質移動物性としての拡散係数と水分吸脱着(乾燥)

著者 (1件)： 山本修一 (山口大)
資料名： 日本食品工学会誌  (Japan Journal of Food Engineering)
巻： 11  号： 2  ページ： 73-83  発行年： 2010年06月15日 
JST資料番号： L4409A  ISSN： 1345-7942  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 物質移動物性として拡散係数をあげ,希薄溶液,ゲルおよび濃厚溶液中の拡散,拡散係数について解説した。また,乾燥における水分拡散係数についても解説した。希薄溶液中の拡散係数については,分子量との関係,ゲル中の拡散係数については,ゲル物性(構造)と拡散係数の関係を述べた。自己拡散係数と相互拡散係数について解説した。ショ糖-水系(ショ糖溶液)の拡散係数はショ糖濃度の増加(水分濃度の減少)とともに低下する。とくに過飽和溶液となる水分濃度30%以下で急激に低下し,過飽和領域では拡散係数の活性化エネルギーは希薄溶液の値20kJ/molから増加する。乾燥材料内部の拡散物質移動(水分移動)は重要であり,多くの場合乾燥速度は拡散係数により支配される。拡散係数と食品内部構造についても述べた。

シソーラス用語： *物質移動 ,  *拡散 ,  溶液 ,  ゲル ,  脱着 ,  乾燥速度 ,  活性化エネルギー ,  相互拡散 ,  自己拡散 ,  *拡散係数 ,  濃度依存性 ,  *食品
準シソーラス用語： 水分移動 ,  分子量依存性

分類 (1件)： 食品の品質  (FJ01040F)

引用文献 (39件)：

• S. Yamamoto: Mass transfer properties (in Japanese), Handbook of Agricultural Chemistry, Asakura, Tokyo, Japan, 2003, pp. 376-381.
• J. Crank: The mathematics of diffusion, 2nd ed., Oxford U. P., Oxford, UK, 1975.
• J. Crank, G.S.Park: Methods of measurement, Diffusion in polymers, Academic Press, NY, USA, 1968. pp. 1-39.
• R. B. Bird, W. E. Stewart, E. N. Lightfoot: Transport Phenomena, John Wiley & Sons, New York, USA, 1960.
• T. K. Sherwood, R. L. Pigford, C. R. Wilke: Mass Transfer, 2. Molecular diffusion, McGraw Hill, 1975, pp. 8-53.

タイトルに関連する用語 (7件)： 食品 ,  物性 ,  水 ,  物質移動 ,  拡散係数 ,  水分 ,  吸脱着