抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ペトリフィルムEC法は大腸菌数計測の公定法として′Association of Analytical Communities′が認可しているが,土壌中の大腸菌数計測に関する評価は行われていない。そこで,市販ペトリフィルムECを使い,土壌中の大腸菌数を測定した。先ず,3種類の濃度の大腸菌を土壌に接種して菌数測定を行った。土質の異なる2種の土壌を菌接種用土壌として使い,菌数測定法としてペトリフィルムEC法の他に,3-ブロモ-4-クロロ-5-インドイル-β-D-グルコピラノシド(BCIG)添加m-FC法とMPN法を使った。その結果,土質-方法-菌濃度の交互作用項で有意差は認められなかった(P>0.05)。次に,ブタ肥料で様々に処置した野外土壌中の大腸菌数の測定を行った。その結果,ペトリフィルムEC法よりm-FC法の方が処置法に無関係に,有意に多い菌数を示した(P<0.05)が,m-FC法が間違っている可能性が高かった。これらの結果から,ペトリフィルムEC法が土壌中の大腸菌計測に適していることが示された。