抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ヒノキ根株心材腐朽病の被害木の検出法として簡易な材質診断法である横打撃共振法を試みた。本法は打撃した樹幹の共振周波数F
rと樹幹直径Dの積(D・F
r値)を診断の指標としている。27~68年生のヒノキ16林分において約1500本を測定した結果,D・F
r値は地上高1.2mで13~46cm・kHzと広範に及んだ。診断の基準となる健全木のD・F
r値の範囲を検討するため,121本を伐倒し材質を調査した結果,健全木99本のD・F
r値は30~42cm・kHzに分布し,林分や個体によってばらつきがあった。人工空洞・腐朽の大きさと測定値との関係を,立木を玉切って作製した円板を用いて検討したところ,空洞・腐朽面積率の増加につれD・F
r値が減少する傾向で,円板上でD・F
r値は空洞や腐朽の発生を感度よく捉えていることが分かった。(著者抄録)