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J-GLOBAL ID：201002297193470365   整理番号：10A1163427

アジアにおけるイネウンカ類の殺虫時抵抗性の最近の状況

Recent Status of Insecticide Resistance in Asian Rice Planthoppers

著者 (2件)： MATSUMURA Masaya (National Agriculture and Food Res. Organization, Kumamoto, JPN) ,  SANADA-MORIMURA Sachiyo (National Agriculture and Food Res. Organization, Kumamoto, JPN)
資料名： JARQ  (JARQ)
巻： 44  号： 3  ページ： 225-230  発行年： 2010年07月01日 
JST資料番号： Y0175A  ISSN： 0021-3551  CODEN： JARJA9  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 2005年以降,ベトナム,中国および日本ではイネウンカ類の大発生が起こっている。この大発生はこれらの地域での殺虫剤抵抗性害虫の出現が関係していると考えられる。2006年,日本,中国,台湾,ベトナムおよびフィリピンから採集したトビイロウンカ(BPH)およびセジロウンカ(WBPH)に対し,局所施用法により4薬剤の感受性検定を実施した。アジアのイネウンカ類に対し,殺虫剤感受性における種特異的変化が認められた:BPHではイミダクロプリド耐性が,WBPHではフィプロニル耐性が認められた。東アジア(日本,中国と台湾)およびベトナム産のBPHに対するイミダクロプリドのLD₅₀値はフィリピン産のBPHよりかなり高く,イミダクロプリドに対するBPHの抵抗性は東アジアとインドシナでは発達しているが,フィリピンでは発達していないことが分かった。採集したほとんどのWBPH個体群はフィプロニルに対しかなり高いLD₅₀値を示し,東アジアおよび東南アジアではフィプロニルに対する抵抗性が広く発達していると考えられた。殺虫剤抵抗性の種特異的発達の理由について考察した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *イネ ,  *トビイロウンカ ,  *セジロウンカ ,  *農薬耐性 ,  浸透殺虫剤 ,  窒素複素環化合物 ,  有機塩素化合物 ,  ニトロアミン

分類 (3件)： 稲作  (FC03020C) ,  昆虫・ダニによる植物被害  (FC04072U) ,  害虫に対する農薬  (FB06020U)

物質索引 (2件)： イミダクロプリド ,  フィプロニル

引用文献 (22件)：

• Endo, S.& Tsurumachi, M.(2001) Insecticide susceptibility of the brown planthopper and the white-backed planthopper collected from Southeast Asia. J. Pesticide Sci., 26, 82-86.
• Fukuda, H.& Nagata, T.(1969) Selective toxicity of several insecticides on three planthoppers. Jpn. J. Appl. Entomol. Zool., 13, 142-149 [In Japanese with English summary].
• Harris, R.(2006) Monitoring of neonicotinoid resistance in Nilaparvata lugens and subsequent management strategies in Asian Pacific. Proceedings of the International Workshop on Ecology and Management of Rice Planthoppers, Hangzhou, China, 16-19 May 2006, Zhejiang University, 2.
• IRRI (1979) Brown planthopper: Threat to rice production in Asia. International Rice Research Institute, Los Banos, Philippines, pp. 369.
• IRRI (2009) Report of “Workshop-training on toxicology and insecticide resistance monitoring-IRRI”. http://ricehopper.files.wordpress.com/2009/03/workshop-report-toxicology.pdf

タイトルに関連する用語 (4件)： アジア ,  イネ ,  抵抗性 ,  状況